https://indeep.jp/in-obedience-compliance/
<転載開始>

どこまで「従わなくて」いいのか
以前、アメリカの「元型心理学を専門とする心理療法士」であるトッド・ヘイエン博士という方の文章を翻訳したことがありました。以下の記事です。
・「憎しみや恐怖は完全な幻想」だという元型心理学者の主張を読んで
In Deep 2024年12月17日
この文章は、言いたいことは何となくわかるのだけど、「やっぱり何言ってんだかよくわからない」という部分も多い、要領を得たような得ないような奇妙な文章でしたが、ただ、雰囲気として好きだったので、ご紹介させていただいた次第でした。
最近、このトッド・ヘイエン博士の新しい寄稿文を読みました。
これもまた、どちらかというと「要領を得ない部分が強い」文章でしたが、それでも、何となくわかるようなわからないような…というものでもあります。
テーマは、
「服従と遵守」
です。
近年での極端なものとしては、コロナのパンデミックの中の外出自粛や、社会的距離とかマスク着用などの「非合理にもほどがある」という遵守命令や、ワクチン推奨などが思い出されますが、トッド・ヘイエン博士は、スマートフォンからスマートメーター、SNS、医療、デジタルIDや、クレジットカード、デジタルマネーなど、あらゆることに対して、
「どこまで服従せずにいられるものなのか」
ということについて書いていると共に「全体的には服従せざるを得ないものが多い」と気弱なことも多く書いています。
確かに、社会的距離とかマスク着用とかワクチン接種とか、どうやっても不服従が正しいと思われる概念については「従わないこと」は簡単なことですが、たとえば、クレジットカードを拒否して生きるとか、スマートフォンを拒否して生きる、とか、そういうことが多くの人にできるものなのだろうか? というようなことを書いています。
そういえば、先日、昔の友人たちと出歩く用事があり、東京の街を歩いていたのですが、そのうちのひとりのHくんという人と以下のような会話をしました。
Hくん 「オカさんは買い物のときって、カード決済?」
オカ氏 「いや、オレは完全な現金主義。外の買い物でカード使ったこと一度もない」
Hくん 「スマホもないんだよね?」
オカ氏 「うん。ガラケー。それさえも全然使ってないけど」
Hくん 「オカさん、LINEやんなよ。連絡に便利だし」
オカ氏 「それは絶対にやらない。私生活に勝手にコミュニケーションが入り込んでくるのはイヤなんだよ」
Hくん 「アナログだねえ」
オカ氏 「いや別に、そのあたりは必要ないことだし」
このように「アナログだねえ」と言われてしまったのですけれど、考えれば、携帯なんて画面を見ること自体、1週間に 1度もないくらいで(下手すると月に 1度くらいとか)、そもそも、小さな画面を見るのがあまり好きではないんです。
クレジットカードにしても、私は人生で財布を持ったことがない人なので、カードなんて持ち歩くのは、落としそうで危ない(カードを持たなければならない時だけ、定期入れかなんかに入れてポケットに入れます)。もちろん、ネット上での買い物ではクレジットカードを使う以外の選択は事実上ないですので、カードを使っています。
なので、「従わない」ということではなく、必然的にこうなっているというだけの話なんですが、他にもそういうのは多い方かもしれません。
SNS も一切やりませんし(見ることはあっても書くことはない)、ZOOM のようなオンラインでの人との交流もしたことがないですし、「スマート〇〇」というたぐいのものを持ったことがないです。オンライン的な面倒には首を突っ込みたくないというのが本音です。
実際は、最近は旅客機やホテルの宿泊などを含めて、スマートフォンを使用したチェックインシステムが一般的になっていますが、ホテルに泊まる際には、おおおむね家族と一緒ですので、スマホを持っている奥さんか子どもに頼めばそれで済みます。
まあ、そんな社会的な落ちこぼれともいえるかもしれない私でも、毎日買い物や食事なんかもしたり、植物を育てたりなんかしたり、普通に生きています。
しかし、いつか、
「全体の潮流に従わない者は、生きていることさえできなくなる」
という日が来ないとも限らないという話かもしれません。
それは私もよく思います。
さりげなく不服従で生き抜くことができる時代はそのうち終わると。
そういう場合は、私みたいなのから投獄されるか死んでいくことになるのだと思います(あるいは地下社会で生きる)。
しかし、それは仕方ないことだと自分では思っています。
日本だと、マイナンバー保険証なんてのも進められていますが、いつかは「カードと紐付けしない者は保険医療は受けられない」日も来るかもしれません。
消極的な対策としては「病院に行かない」というのはあり、私はこれは実践していまして、どのくらいになるかわからないですが、病院には行っていません(逆に言えば、無駄に 健康保険料を払っているわけですが)。
それでも、いつか倒れたり死にそうになったときに病院に搬送されるかもしれない。その時に意識がないのなら「受診を拒否することは不可能」ですから。しかし、それが死ぬ時なら「だったら無保険でいいや」とも思ったり。
ほとんどの人は、人生で死ぬのは一回だけです(ごくまれに、二回死んだとかいう人もいますが)。
それでも、これからの時代は、「服従しなければ生きづらくなる」という案件は多数出てくると思います。特に食糧危機やエネルギー危機などが本格化した場合など、さまざまな条件が出されるような気もします。
どこまで服従して、どの部分に対して服従しないかということは時代時代で変化すると思いますが、「全部服従」も「全部拒否」もどちらも合理的とは言えなそうです。
というわけで、要領を得ない文章を書いてしまいましたが、やはり要領を得ないトッド・ヘイエン博士の寄稿文をご紹介させていただきます。
盲目的な遵守
Blind Compliance
Todd Hayen 2025/02/15
この状況から抜け出す唯一の方法は、単に従わないことだ。
しかし、それは本当に合理的な道なのだろうか? 確かに、マスク着用やワクチン接種など、明らかに従うべきではないことに関しては、従わないことは賢明なことだ。
しかし、クレジットカードを使わないことや、どのような状況でも身分証明書を提示しないこと、スマートフォンを使わないこと、ガソリン車の購入が禁止されていて選択肢にないときに電気自動車を購入しないことなどはどうだろうか?
そして、私たちが慣れ親しんでいるほとんどすべてのことは、議題のアジェンダに適合しなくなった場合、ある時点でもはや選択肢ではなくなることを確信してほしい。
ちょうど今日、ここオーロラ(米コロラド州の都市)の電力会社の人が私たちのオフィスに来た。一戸建ての家だ。
彼は新しいメーターを設置しなければならないと言った。私は「何のために?」と訊いた。彼は、電力会社が古いメーターをすべてスマートメーター(※ 通信機能を持つ電子式電力量計)に交換していると私に伝えた。恐ろしく邪悪な、かの「スマートメーター」だ。
そのとき、私はどうすべきだったのだろうか?
私には、切り替えを拒否する選択肢はなかったと思う。皆さんの中には拒否した人もいるかもしれないし、もしそうなら、本当に尊敬する。
でも、私は年老いて疲れている。ワクチンを拒否したり、マスクを着用することを拒否したり、パンデミック中に課された非常識な規則のいくつかに従うことを拒否したりするのは比較的簡単だったかもしれないが、しかし、スマートメーターのようなことで騒ぎ立てるのは、もう今の私には無理だ。
私は自分の弱気さを弁護しているわけではない。私がしていることは、この計画の成功を受動的に支援することだけだとわかっている。
スマートメーターはワクチンほど私の 健康に直接的な影響を与えないかもしれないが、ゆっくりと煮えたぎるカエルの現象が働いていることはわかっている。私たち全員が立ち上がって、これらのことのどれかに「ノー」と言ったら、これは終わるかもしれない。少なくとも注目はされるだろう。
しかし、残念ながら、この差し迫った破滅の多くは避けられない。たとえ私たちが立ち上がって「私は怒り狂っている、もう我慢できない」と言ったとしてもだ。
いずれにせよ、それらは起きるときは起こるのだ。今後のデジタル ID 要件について考えてみてほしい。これが実現すると、私たちは ID なしでは店に入って食料品を買ったり、車のガソリンを買ったり、おそらくほとんど何もできなくなる。
現金がなくなると、クレジットカード (または現金に代わるデジタル システム)を使わざるを得なくなる。
この場合、私たちに「従わない」という選択肢はない。従わなければ、私たちは単に飢えて死んで消えるだけだ。(これを書いている間に、トランプ氏は CBDC に「ノー」という大統領令に署名した)
※ CBDC とは、中央銀行デジタル通貨のこと。
もちろん、彼らを困らせることはできるだろう。たとえば、私が今日電気屋に「そのスマートメーターはケツにでも突っ込んでおけ!」などと言ったなら、大騒ぎになっていただろう。
そして、仮に私が独り身で、「波風を立てない」生活をしている妻がいなかったら、まさにそうしたかもしれない。
しかし実際には、どんな状況でも、たぶんそうしなかっただろう。でも、こうした状況での私の「従順」の一部は、自分の家庭の平和を保つことだ。
そのために、私は沸騰する鍋の中に座る覚悟ができている。そして、率直に言って、お湯が熱くなりすぎて死ぬときには、私はそこにいないだろう。そのときには、おそらく私はもう死んでいるだろう。
これは利己的だろうか? 確かにそうかもしれない。しかし、人間性の犠牲者であることは、他に何があるかわからない。
意地悪な集団のために、そして人類の未来のために、私は多くのことをしようと思っているが、それは電力会社の人間を怒らせるよりも大きな影響を持たなければならない。
私は、こうしたことのせいで、少しおかしくなりつつあると思っている。振り向くたびに、私は、いつか自分を苦しめることになるとわかっていることに、盲目的に従っているようだ。
登場するあらゆるピカピカの小物は、潜在的に殺人者だ。どんどん高級になるスマートフォン、スマートメーター、電気自動車、ソーシャルメディア、無数のアプリ(すべて月額使用料を請求し、私たちからデータを吸い上げる)、どこでもスキャンできる QR コード、ますます侵襲的になる空港のセキュリティ、ますます高速化するインターネット速度、AIアート、AIオーサリング(ChatGPT)、AIミュージック、AIセックスパートナー、ロボット警察、外科手術、医療、医薬品の進歩、脳インプラント、より厳しいセキュリティ対策、デジタルID、デジタルマネー、などなど。
すべては私たち自身の利益のために作成され、実装されており、私たちの生活をより安全で、より楽しく、より効率的で、より便利で、より幸せにするために作成されている。
私たちはこれらすべてを拒否できるだろうか? そして、これらのどれにも従わないで生きることができるのだろうか?
私たち(あるいは、ほとんどの人)はそれに従う。部分的には、それが今述べたすべてのことを私たちのためにしてくれると言われているからだ。それは楽しく、クールで、興味深く、刺激的だ。
科学技術は素晴らしいと思わないだろうか? そして、私たちがそれに従うもう一つの理由は、選択の余地がないからだ。それを拒否すれば、私たちは逃すことになる。
最終的にその「逃す」ということは、私たちが飢えるか、何かを買う手段がなく、住む場所がなく、働く仕事がないことを意味する。
私たちは交通手段も他の人とのコミュニケーション手段も失い、そして、おそらく、私たちが「間に合わせ」てこれらのものなしで生活しようとすれば、私たちは追い詰められ、逮捕され、強制収容所に放り込まれるだろう。
これは冗談ではない。
雨水を貯めて水を飲んだり、生乳を飲んだり、あるいは自分で野菜を育てたりしたために逮捕されたり罰金を科せられたりしたという報告を何度聞いただろうか。
抵抗したり、従わなかったりする人々の将来は、あまり明るいものではない。
もう手遅れなのだろうか? 確かに、多くの点では、これらのことのいくつかを避けるには遅すぎる。しかし、それでもまだ、このような状況を乗り越えるには遅すぎるということはないと私は考える。
私たちは、スマートメーターなど、同じ考えを持つ人々のコミュニティを形成し続けることができる。実行可能な場合は、従わずに、より良い生活様式を形成することができる。
私は、これらの実装の多くで「重複」期間があると考えている。
たとえば、デジタル現金は「便利だからこれを選択する」段階にある (現金ではなくクレジットカードで支払うことを意味する)が、これは避けることができるものであり、従う必要はない。
スマートフォンをやめることはできないが、おそらく私たちの多くは、不要なものをすべて取り除いた折りたたみ式の携帯電話だけで、コミュニティで機能することができるはずだ。
このようなものはたくさんある。そして、そのうちの 1つが自分に合わない場合は、うまくいくものを選択してほしい。
私たちは人類の歴史の中で非常に奇妙な時期にいる。
権威主義者が私たちに投げかけているすべてのことに従わないことが、アジェンダを止める唯一の方法のように思えるが、他の方法もあるかもしれない。
それは確かに重要な方法の 1つだが、唯一の方法ではなく、最も実行可能で効果的で理にかなった方法でさえないかもしれない。
確かに、従わずに済むことはたくさんある。しかし、結果としてなぎ倒されることなく立ち向かうことのできないこともたくさんある。
私たちは、それを止められると確信していない限り、(天安門広場のように)走る戦車の前に立つ必要はない。
繰り返し戦うために生きよう。まずは生き残るために必要なことをしてほしいと思う。そして、できる部分で変化を起こしてほしい。
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<転載終了>
だってあの方々人口を5億人以下にするんでしょう?
それでも頑張って生き残ろうと努力してるけど
そうすると生活がアナログに向かう
味噌醤油は手作り、可能な限り時給自足、水は山から汲んでくる。米や必要なものは地域のネットワークから調達
今のところ何も困っていない
何年も前から兵糧攻めを想定して行動してきた。
仕事も変わった。
付き合う人間も全て変わった。
最後まで後悔しない生き方がしたい
genkimaru1
が
しました