In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/the-american-civil-war-and-ww-iii/
<転載開始>

Michael Snyder

合理的な解釈と非合理な解釈

今回は、ふたつのアメリカのメディア記事をご紹介させていただこうと思います。ひとつは、今後のアメリカの「暴力的な混乱」に関しての、著名な弁護士の方の合理的なインタビューです。

もうひとつは、戦争を含む世界的な混乱について、アメリカの作家の方が語る「合理的ではない」話です。ま、夢の話ですね。

最近は以前と比較すると、アメリカの内戦の話や、あるいは第三次世界大戦の話はあまり出なくなっているような気もしないでもないですが、そのリスクは常にあります (第三次世界大戦についていえば、いまだに続いていると言ったほうが妥当かもしれないですが)。

あるいは、「さらにリスクが増大している」可能性もあります。

それぞれ結構長いものですので、本題に入りたいと思います。

最初の方は、フリーダム・ウォッチ USA というものの創設者である著名な弁護士ラリー・クレイマンという方のインタビューです。

共和党支持者であり、トランプ氏の熱烈な支持者です。

左派はトランプ氏に対して暴力革命を推進するだろう - ラリー・クレイマン氏

Left Will Push Violent Revolution Against Trump – Larry Klayman
usawatchdog.com 2025/02/12

ジュディシャル・ウォッチ、後にフリーダム・ウォッチ USA の創設者である著名な弁護士ラリー・クレイマン氏は、ドナルド・トランプ氏が就任宣誓をした後、事態が悪化すると予測していた。

同氏の予測は正しかった。クレイマン氏は次のように述べている。

「ここ数日だけでも、チャック・シューマー、マキシン・ウォーターズ、そして、下院少数党院内総務のハキーム・ジェフェリーズらが、路上に出て暴力を振るうと脅している」

「民主党は左派の州でフォーラム・ショッピングを行っており、私は彼らをもはやリベラルとは呼んでいない」

「今、彼らが試しているのは連邦判事たちだ。彼らはトランプ大統領の主要な大統領令をすべて禁止しているのだ。憤慨すべきことだ。これは違法であり、トランプ大統領はそれらの命令に従うべきではない。それらは違法だ。トランプ氏は命令に従うべきではない。命令に従わないことが最高裁に持ち込む最速の方法だ」

 

また、クレイマン氏は、以下のように語った。

「大統領には、そのお金がどのように使われているかを調べるために介入する権利がある。もし詐欺、浪費、汚職が見つかったら、パム・ボンディ司法長官に引き渡して起訴すべきだ」(※ コメント / USAID のことでしょうかね)

「これまでに見つかったのは、ハマスに 5000万ドル(約75億円)相当のコンドーム、テロ組織に流れているあらゆる種類のお金なだ。これは不条理の域を超えている。犯罪といえる。トランプ氏は本日の記者会見で、賄賂がある可能性が高いと指摘した。何兆ドルものお金があり、それは過去に無駄にされた金額にすぎない」
(※ 訳者注)ここにある「ハマスに 5000万ドル相当のコンドーム」というのは、日本語の記事では「トランプ氏主張のガザ用コンドームに5000万ドル、支援専門家らが否定」などにあります。

クレイマン氏はまた、バイデン大統領が息子と家族に与えた恩赦は違法だと述べている。

「これらのいわゆる恩赦は無効だ。恩赦が違法な理由は 2つある。彼(バイデン)には恩赦を与える精神的能力がなかったことと、恩赦が具体的ではなかったことだ。恩赦の対象が何なのかは書かれていない。どんな犯罪でも恩赦するということは許されない」

 

クレイマン氏は、左翼との戦いは、ほとんどの人が考えるよりずっとひどいと考えている。クレイマン氏は、以下のように言う。

「我々は、おそらく短期間で暴力的な革命に巻き込まれるだろう。左翼は今、それを強く押し進めており、アンティファやブラック・ライブズ・マターに対してやったように、暴力を振るうだろう」

「イーグルスがスーパーボウルで優勝したとき、フィラデルフィアで何が起きたか考えてみよう。無法な左翼のチンピラたちがブロード・ストリートを焼き払った。トランプ氏が(政策を)押し進めれば押し進めるほど、この状況はますます制御不能になるだけだ」

「非常に危険な段階にきている。左翼は我々を殺したいのだ。本当にそうだ。彼らは完全な支配権を持ちたいのだ。選挙で支配権を奪われた今、彼らは黙ってはいないだろう。法廷で望むものを得なければ…おそらく、それは得られないだろうが、彼らは暴力的になり、これがますます激化していく可能性がある」

 

ここまでです。

ちょっとよくわからない部分もありますが、

「左派の人たちが、暴力的な革命に突き進む」

という可能性を述べています。

もっとも、アメリカ人たちの中で「アメリカは内戦になる」と考える人は以前から多いです。

2017年の報道では、元アメリカ軍特殊部隊キース・マイン氏という方の話を取り上げていて、マイン氏は、いろいろと述べているのですが、

「今後 10年から 15年で 60%の確率でアメリカは内戦になる」

という結論を述べています。

専門家によっては、「 95%」と述べた人などもいて、これがパンデミック前の話ですから、今はどのようになっているのかと考えますと、内戦とまでは言わなくとも、「極度の混乱」がいつか起きても不思議ではないとは思います。

もうひとつご紹介させていただく記事は、アメリカの作家マイケル・スナイダーさんのものです。

作家が夢で見た「崩壊」

マイケル・スナイダーさんは、何度か取り上げさせていただいたことがある方ですが、敬虔なクリスチャンの方で、その観点からの「終末論」をよく語る方です。

最近、マイケルさんの文章をご紹介したものでは、2024年12月の「第三次世界大戦カオスまであと何年? あるいはあと何ヶ月?」という記事があります。

しかし、今回の記事は何とも印象深いもので、タイトルは、「人生で最も恐ろしい夢を見た」という記事です。

このタイトル通りの記事なのですが、記事の写真に「プーチン大統領と、トランプ氏が握手をしている」場面を使っていまして、その関係の話だとわかります。

最近は、このふたりの会談によりウクライナへの和平の道が開かれるのではないかというような雰囲気もありますが、少なくとも私はそういうようには思っていません。

そのあたりは、今年 1月28日の記事「ロシアからのブーメランで米国と西側が死亡する日」というタイトルのもので書かせていただいたこともあります。米国とロシアでは、お互いに望んでいる方向や観点がまるで違うのです

まあしかし、物事の結果などは、結果が出ない限りわからないものですので、世論の言うように、平和が展開されてくのかもしれないですし(そして、イスラエルによるガザの民族浄化も米国の協力で進むと)、結果は誰にもわかりません。

ここでは、単に「クリスチャン作家の方の夢」という何の合理性もない話のご紹介となります。

ここからです。


人生で最も恐ろしい夢を見た

I Just Had One Of The Most Alarming Dreams Of My Entire Life
Michael 2025/02/15

どこから書き始めたらいいのかさえわからない…。

普段は土曜の夜に記事を書くことはないが、今回はそうせざるを得なかった。今見た夢を知り合い全員と共有する必要があり、そのための一番簡単な方法はオンラインで公開することだ。

詳細がまだ記憶に新しいうちに、これを公開したい。今起きたことで私は本当に動揺しており、この記事を書くのは簡単ではない。

金曜日の夜、私は真夜中になる少し前に、まったく問題のない気分で就寝した。しかし、真夜中、私をひどく動揺させる夢を見たのだ。

午前 2時過ぎに、夢が終わった後、突然目が覚めた。

すぐに、何かがひどくおかしいことに気づいた。ベッドに座り直して、何かが改善するかどうか試してみたが、改善しない。

そこで、よろよろとリビングに出て、私は座った。それでも改善しなかった。冷蔵庫に行き、アップルソースを取り出した。何か摂取すれば、体調が安定するかもしれないと思ったのだ。

私のこの騒音で妻のメランダは目を覚まし、大丈夫かと私に尋ねた。

普段、私は何事にも全力を尽くして頑張るタイプだが、この場合はただ一言「いや、大丈夫ではない」と答えるしかなかった。

彼女は何が起こったのかを見るために台所に出てきた。私はアップルソースを少し注いで、台所のテーブルに座っていた。

私はメランダにコップ一杯の水を持って来るように頼んだ。この時点で私はひどく汗をかいていた。私は夜に汗をかくことは普通ではなく、これは極めて異常なことだった。

汗が文字通り顔に流れ落ち、今にも気を失いそうになっていた。文字通り死ぬかもしれないと感じたが、実際に死ぬとは思いはしなかった。

私はただ、今見た夢のせいで、ひどい身体的苦痛に陥っていた。

メランダはしばらく私と一緒に座っていたが、私の肉体的な苦痛に対して彼女にできることは何もなかった。

もし私が気絶していたら、彼女はきっと救急車を呼んでいただろう。

ある時点で、私は実際に神に助けを求めて叫んだ。

なぜなら、肉体的に限界に達していたことがわかったからだ。

その後すぐに、私の祈りは叶った。激しい発汗が突然止まったのだ。しかし、その後、ひどく寒くなってきた。

状態が安定した後、メランダはベッドに戻ったが、私はそのままテーブルに座り続けた。

たった今起こったことのせいで、再び眠ることにとても躊躇したが、完全に疲れ果てていて、目を開けているのも大変だった。

私は少しずつアップルソースや水を自分に与え続けた。

そして私は頭の中で、先ほど見た夢を何度も繰り返し考え続けた。

私はその夢にとても動揺し、再びベッドに戻って気持ちよく眠れるようになるまで長い時間がかかった。

午前 3時半から 4時の間にようやくベッドに戻り、眠りに落ちた。

長く私のことについて書いてしまったが、この夢について説明を始める前に、この夢が私にどのような影響を与えたかを皆さんに理解していただきたかったのだ。

 

それはドナルド・トランプ氏、アメリカ、そしてロシアについての夢だった。

 

ドナルド・トランプ氏はニューヨーク市出身の昔ながらのビジネスマンであり、非常に独特な交渉スタイルを持っている。

トランプ氏が何かを成し遂げようとして抵抗があった場合、相手を混乱させるために、時にはおかしなことを言ったり、非常に深刻な脅しをかけたりすることがある。

トランプ氏がほとんどの影響力を持っている場合、このアプローチはうまく機能した。

しかし、他の場合には、そのようなアプローチはまったく賢明ではない。

私の夢には、ドナルド・トランプ氏、アメリカ、ロシア、そしてウクライナ戦争に関連した一連のイメージがあった。

しかし、夢の焦点はそれらのイメージではなかった。

最も重要なのは私が聞いた「声」だ。

夢の中で、もしトランプ氏がいつものようにロシアに対してとんでもない発言や脅しを続けるなら、それはひどい裏目に出るだろうという声が聞こえたのだ。

これはかなり力強く言われた。

それは私にとっては納得のいく話だった。なぜなら私は読者に対し、ロシアとの和平合意に達するには相当の外交手腕が必要だと警告してきたからだ。

しかし、私にとっては意味が通じたとはいえ、そのメッセージがあまりにも力強く伝えられたため、その「声」は私を本当に動揺させた。

そしてまた同じことが起こったが、今度は声はさらに力強くなった。

実際、この声で同じことを何度も言われた。

そして、そのたびに声はますます力強くなっていった。

まるで声が文字通り私の中で爆発しているかのような感覚に陥った。

夢の終わり、突然目が覚める直前に、私は計り知れない力と権威をもって語られた 3つの言葉を聞いた。

「あなたが彼らに伝えなさい!」という声だ。

私はそれを決して忘れない。

それで、私がなぜこの夢をシェアしたいと強く感じているのかがお分かりになったと思う。

トランプ大統領が賢明な決断を下すよう祈る必要があるからだ。

さまざまな人がさまざまなアドバイスを彼に与えるだろうが、どの道を進むべきかを知ることは必ずしも容易ではない。

聖書全体を通して、神が夢を使って重要な情報を民に伝える例が見られる。実際、マタイによる福音書の最初の 2章だけでも、重要な指示を伝えるために夢が 4回使用されている。

マタイによる福音書/ 01章20節
彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。

マタイによる福音書/ 02章 12節
そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。

マタイによる福音書/ 02章 13節
彼らが帰って行ったのち、見よ、主の使が夢でヨセフに現れて言った、「立って、幼な子とその母を連れて、エジプトに逃げなさい。そして、あなたに知らせるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが幼な子を捜し出して、殺そうとしている」。

マタイによる福音書/ 02章 19節-20節
さて、ヘロデが死んだのち、見よ、主の使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて言った、「立って、幼な子とその母を連れて、イスラエルの地に行け。幼な子の命をねらっていた人々は、死んでしまった」。

 

これは古代にだけ起こったことではない。

現代では世界中で人々が超自然的な夢を見ているが、その多くは戦争に関する夢だ。

ジョー・バイデンは、私たちをかつてないほどロシアとの直接戦争に近づけたが、今のトランプ大統領には方針を転換するチャンスがある。

良いニュースは、先週トランプ大統領とロシアのプーチン大統領の間で有望な電話会談があったことだ。

双方とも交渉する意向を示しており、春には何らかの形で平和サミットが開催される可能性があると伝えられている。

悪いニュースは、トランプ大統領がウクライナや欧州の同盟国に納得できるようなロシアとの和平協定を結ぶのはほぼ不可能だということだ。

ロシア軍はここ数ヶ月着実に前進しているため、ロシア軍は優位に立っている。したがって、ロシア軍は現在優勢にあるため、戦争を終わらせる必要はない。

ロシアは、いかなる和平協定も、すでに占領した領土のすべてをロシアが保持することを許さなければならないと主張している。

これはウクライナと我々のヨーロッパ同盟国にとってまったく受け入れられないものだ。

さらに、ロシアはウクライナの NATO 加盟を永久に禁止し、この事態が終息したら西側諸国の軍隊をウクライナに駐留させてはならないと主張している。

もう一度言うが、これらの条件はウクライナにとっても、そして私たちのヨーロッパの同盟国にとっても全く受け入れられないものなのだ。

もしトランプ大統領がその溝を埋めることができれば、彼はまさに「取引の芸術」の達人となるだろう。

しかし、もしロシアがトランプ氏の望むものを与えるつもりがないなら、トランプ氏が苛立つことは容易に想像できる。

そしてトランプ氏は、いったんイライラすると、しばしばとんでもない発言をしたり脅迫をしたりし始める傾向がある。

そうなると、どうなるのか?

また別の話だが、トランプ大統領がイランの核開発計画を終わらせるためにイランを爆撃することを決断すれば、それはおそらくロシアとの和平交渉の終結を意味するだろう。

つまり、これはトランプ氏が直面しているもう一つの非常に深刻なジレンマなのだ。

もしイランが核兵器の大量生産を開始することを許されれば、世界中のテロリストたちが核兵器を手に入れるのは時間の問題だ。

それ以上に不安定な展開を想像するのは難しいだろう。

しかし、米国やイスラエルがイランへの爆撃を開始すれば、終末的な「第三次世界大戦」のシナリオが生まれることになる。

トランプ氏は何をするだろう。

興味深いことに、これはすべて、注目すべき兆候が空に現れているときに起こっている。

以前、私は 2024年、2025年、2026年の血の月食(※ 赤い月食のことだと思います)に関する特別レポートを私の支持者に送った。

結局のところ、私たちは戦争の時代にいるのだ。

イランの核開発計画が進められている施設は地下深くにある。

これらの施設を破壊するには非常に大規模な攻撃が必要になるだろう。

もちろん、これらの施設が攻撃を受ければ、その地域全体が炎に包まれることになるだろう。

一方、中国との関係は悪化の一途をたどっている。

貿易戦争が始まり、中国は台湾との「再統一」について語り続け、現在、パナマ運河をめぐって両国の間に緊張が生じている。

しかし、究極的にはロシアは、イランや中国よりも深刻な脅威だ。なぜならロシアは世界で最も先進的な核兵器を保有しているからだ。

トランプ大統領がロシアとの和平協定交渉に成功すれば、トランプ氏は英雄とみなされるだろう。

しかし、交渉が決裂し、トランプ大統領がロシアに対して本当に苛立ち始めると、私たちはすぐに現実の悪夢のシナリオに直面することになるかもしれない。


 

ここまでです。

私も十数年前頃に、よく「〇〇を調べなさい」とか(場合によっては「調べろ」とか横柄に言われる)夢の中で変なジイサンに言われていたことがあります。

「光がなくても植物が光合成ができる理由は?」みたいな質問から、被子植物と裸子植物なんてことを知ったのも十数年前でした。

もうずっと、そんな変なジイサンに何か言われる夢は見ていなかったですけれど、昨年の暮れあたりに「 IgG4 の本当の役割を知りなさい」とか言われる夢を見ました。「部屋とYシャツと IgG4」という記事に(なんちゅータイトルだ)、その時に調べたことを書いています。

まあしかし、この年末のときも、数年ぶりに発熱していたときでしたし、経験上、「体調を崩しているときに奇妙な夢を見る」ということが多かったです。

そういう意味では、上の記事のマイケルさんも、奇妙な夢を見たから体調を崩したのではなく、もともと体調がすぐれないから変な夢を見た、とも言えなくもないのかなと思わないでもないです。

いずれにしても、今後数ヶ月のうちには、アメリカ国内のことにしても、大国のバランスにしても、現実が見えてくるのだと思います。

私自身は、事態が良いほうに行くとはまるで考えていないですが、良いほうに行くのなら、それはそれでおめでたいとも思います。

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