みのり先生の診察室さんのサイトより
https://ameblo.jp/drminori/entry-12889185427.html
<転載開始>

最近、ようやくビタミンDが脚光を浴びるようになってきたので、その重要性と効果についてご存知の方も多いと思いますが、国際オーソモレキュラー医学会から出されたニュースレターが非常にまとまっていたのでご紹介。

 

是非ともこちらのリンク先をご覧下さい↓

 

 

内容を要約しました。

 

時間がない人はコチラをどうぞ↓

 

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毎日5,000 IUのビタミンD3の補給は、ほとんどの成人にとって安全

 

・血清中の25-ヒドロキシビタミンD [25(OH)D]濃度を50~100 ng/mL (125~250 nmol/L)の範囲で達成および維持するのに効果的
 

・ビタミン D レベルが高いほど、がん、心血管疾患、自己免疫疾患などの慢性疾患のリスクが減少


・ビタミン D は長期間にわたって1 日あたり最大 10,000 IU(250㎍)の量を摂取しても安全であり、血清濃度が100 ng/mLまでであれば重大な副作用は報告されていない


 

・毒性は通常、血清濃度が150 ng/mLを超えるか、1 日の摂取量が長期間にわたって40,000 IU(1,000㎍)を超える場合にのみ発生する



・内分泌学会のビタミンDガイドラインは、主に骨の健康に焦点を当てており、それ以外の健康効果に関する科学的根拠を十分に考慮していない。

 


・成人に対してビタミンD3は1日5,000 IU(125㎍)を目安に摂取し、その後の血清25(OH)D 濃度の定期的な測定を推奨

 

・最適レベルは50~100 ng/mLに維持。この範囲は、多くの健康効果と関連し、適切に定期測定されていれば、重大な副作用はない。

 

 

・胎児の健康、脳機能、免疫サポート、心血管の健康、がん予防、妊娠の転帰に重要な役割を果たしている

ビタミンDの幅広い健康への影響
 

 

1.腎外組織と免疫機能
 

・遺伝子発現の調節、細胞分化・増殖・アポトーシスの制御に関与

 

・自然免疫を強化し、過剰な炎症反応を抑制。

 

・血清25(OH)D 濃度の低レベルは、感染症や自己免疫疾患のリスク増加と関連

 

2.出産前および母体の健康


・胎児の発育と母親の健康に不可欠

 

・妊娠中の適切な血清25(OH)D 濃度は、妊娠高血圧症候群(子癇前症)、妊娠糖尿病、早産のリスク低下と関連

 

・母体のビタミンD状態は胎児の脳発達、免疫系の形成、成人期の健康にも影響を及ぼす

 

3.脳機能と精神的健康


・認知機能低下、うつ病、その他の神経精神疾患のリスクを軽減

 

・神経伝達物質の調節、酸化ストレスの軽減、シナプス可塑性の維持を通じて脳の健康をサポートする

 



4.がん予防
 

・血清中の 25(OH)D 濃度が高いほど、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどの特定のがんの発生率が低くなる

 

・ビタミン D の抗がん作用は、腫瘍細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導し、血管新生を減らす能力によるもの

 

・ビタミン D レベルが最適な人は、欠乏している人に比べてがんのリスクが低い



5.心臓血管の健康

 

・ビタミン D の欠乏は、高血圧、動脈硬化、心血管イベントのリスク増加と関連

 

・心臓の健康のために適切なレベルを維持する

 

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ビタミンDの重要性については診察室でも患者さんに説明してきました。

 

日本人はビタミンC好きなのでビタミンD?と疑問を持つ人が多いです。

 

またドラッグストアでもビタミンCとビタミンBのサプリは販売されていますが、ビタミンDはあまり見たことがありません。

 

それくらい日本人はCとBが好き。

 

Dの重要性についてはあまり知られていませんでしたが、ワクチン後遺症治療をきっかけに一気に認知されるようになりました。

 

 

厚労省のサイトでは過剰摂取に対する注意喚起や、また推奨量が分子栄養学で推奨されている量よりもかなり少ない。

 

また医療機関から薬として処方されているビタミンDとサプリメントのビタミンDが違うことを知らない患者さんも多いです。

 

医療機関から処方されるビタミンDは活性型ビタミンD

 

これは過剰摂取すると蓄積します。

 

一方、サプリメントのビタミンDは非活性型ビタミンD

 

こちらは過剰摂取すると排泄されるので蓄積しない。

 

 

ただし、接種したビタミンDが体内で働くためには活性型に変換されなければなりません。

 

この変換に必要なのがマグネシウム

 

だからマグネシウムが不足していると、せっかくサプリメントでビタミンDを高容量で摂取しても、活性型に変換できない。

 

 

だからマグネシウムは補う必要があります。

 

 

診療所ではサプリを飲んでいる患者さんに半年〜1年に1回くらいは血液検査をオススメしています。

 

摂ったサプリがちゃんと吸収されているのか?

 

マグネシウムは足りているのか?

 

それをチェックするのです。

 

 

また日本国内のサプリでは1粒1000IU(25μg)のものが多いですが、医療機関専用のサプリは1粒4000IUと高容量のものもあり、診療所では高容量のビタミンDをオススメしています。

 

私自身1日5000IUのビタミンDを摂取して血中濃度は60以上をキープしています。

 

100を超えることはありません。

 

よほど高容量摂取しないと100を超えることはまずないですね。

 

今まで大勢の患者さんの血液データを見てきましたが100を超えた人は経験ありません。

 

過剰摂取が心配な人は定期的に血液検査をされると良いでしょう。

 

 

またビタミンDには様々な作用があることが知られています。

 

不妊治療にもオススメの栄養素です。

 

今の季節だと花粉症にもいいです。

かなりマシになるので試しに飲んでみて下さい。

 

 

日本では医学部で栄養学を学ばないため臨床現場で栄養のことを言われることはほぼありません。

 

アメリカでは当たり前のように行われている栄養療法が日本で普及し定着するにはまだまだ時間が必要でしょう。

 

私自身、栄養療法で救われたので目の前の患者さんにだけでも伝えて行きたいと思います。

 

 

栄養療法を表向きには掲げていませんが、結構やってますのでご相談ある方は診察室で遠慮なくおっしゃって下さいねウインク


<転載終了>