In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/aquamination-in-the-united-states/
<転載開始>


水葬またはアクアミネーションとは

人が亡くなった後の埋葬法というのは、国によって傾向は異なるとはいえ、代表的なのが、「土葬」と「火葬」というようなことになっていますが、現在、アメリカの多くの州で、

「水葬が正式に承認されている」

ことを知りました。

水葬というのは、以下のようなものだそうです。

記事「各州の水葬とアクアミネーションに関する法律」より

水葬、またはアクアミネーションは、正式には「アルカリ加水分解」と呼ばれる化学処理だ。この化学処理では、95%の水と 5%の水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの溶液を使用し、遺体を液体と骨の成分に還元する。

ご遺体を水和処理した後、骨片は乾燥され、火葬灰と同様の物質に変化する。

アルカリ加水分解によって生じた骨は、散骨、埋葬、あるいは従来の火葬灰の取り扱い方法と同様に処分することができる。

アルカリ加水分解の液状副産物は、アミノ酸、ペプチド、糖、石鹸からなる無毒の溶液で、地域の下水道に流すことができる

多くの人がこのプロセスの「遺体を排水溝に流す」ことに対して不快感を覚えることがある。しかし、これは伝統的な防腐処理において、体液や血液も同じように日常的に処理されているという事実を見落としていることが多い。

アクアミネーションは、基本的に遺体が埋葬された際に起こる化学分解と似ているが、アクアミネーションの方がはるかに速い。水葬はわずか数時間で完了する。

nolo.com

以下のような装置で「分解あるいは溶解する」ようです。


catholicworldreport.com

先ほどのページでは、水葬を合法化している州と、法律上の規定がない州、そして「違法」としている州をすべて解説していますが、圧倒的に承認している州が多いです。

そして、最近になって承認した州も多いようです。

たとえば、以下はアラバマ州です。

アラバマ州

2017年、アラバマ州は火葬の定義を書き換えて化学処理を含め、「アルカリ加水分解」を州法に定義し、アクアミネーションを許容される処分方法として認めた。(アラバマ州法 § 34-13-1 (2024)

州法として水葬を承認している州は、このアラバマ州やアリゾナ州、カリフォルニア州など、数えた分では 28州に上ります。

そして、「水葬を違法」としている州は、ニューハンプシャー州とオハイオ州の 2州だけでした。残りの州は、水葬に関しての法律は特にないようです。

この「遺体を化学成分で分解して下水に流す」という埋葬法を知ったのは、カトリック系のウェブサイトの記事で、カトリックは、おそらく宗教的な意味や倫理的な意味で反対しているようですが、以下のような記事でした。


ウィスコンシン州上院、人体への「水葬」を承認

Wisconsin Senate approves ‘water cremation’ for human use
catholicworldreport.com 2021/05/11

遺体を腐食性薬品で溶解して処分することを許可する法案が、ウィスコンシン州上院で審議なしに可決された。ウィスコンシン州のカトリック司教 5人が反対したこの法案は、今後州議会に送られる。

上院法案 228は、火葬の定義を拡大し、アルカリ加水分解を含むように規定している。

アルカリ加水分解は、水、熱、圧力、そして化学薬品である苛性ソーダを用いて人体を溶解し、人体組織を液状の廃物液に変え、下水に流す方法だ。残った骨は粉砕され、骨壷に入れて遺族に返還される。

苛性ソーダは、石鹸製造や排水管洗浄剤など、様々な工業用途で使用されている。この技術は、ヨーロッパでは狂牛病で死亡した牛の処分に広く利用されてきた。アメリカ合衆国で初めて人体への使用が始まったのは、医学部が実験実習で使用した遺体を処分した時だった。

葬儀業界では、アルカリ加水分解法という手法で遺体を溶解するために、管状の容器が用いられる。

この装置には約 450リットルの水と苛性ソーダが充填される。水は約 104~ 170℃に加熱され、容器は加圧されて処理が加速される。

インディアナ州に拠点を置くバイオレスポンス・ソリューションズ社によると、温度と圧力によって、溶解時間は最短 5~ 6時間、最長で 14時間だという。

ウィスコンシン・カトリック会議は、アルカリ加水分解は神から与えられた人体の尊厳を損ねるとして、この法案に反対している。

「人間の心、精神、肉体、骨は、DNA に至るまで、唯一無二の創造物であり、死後も尊重されなければなりません」と、ウィスコンシン・カトリック会議事務局長のキム・ヴェルコーテレン氏は最近の公聴会で述べた。

「私たちが懸念しているのは、アルカリ加水分解によって、神によって創造された遺体が存在しなかったかのように、遺体が廃水処理システムに流されてしまうことです。廃水は遺体の神聖さを尊重しておらず、遺体処理後に悲しみに暮れる人々が故人を敬う機会も与えていません」


 

ここまでです。

この後、カトリックの教えの話みたいなのが長く続くのですが、割愛しています。

なお、この記事で、今のアメリカでは、「火葬が土葬を上回っている」ことも知りました。以下のようにありました。

> 2015年には、(アメリカの)火葬が棺埋葬を上回り、遺体の処理方法として好まれるようになった。全米葬儀社協会によると、火葬率は 2040年までに 78%に達すると予測されている。

「へえ」と思いましたが、もともとカトリックは、火葬も認めていなかったはずです。

ともかく、このカトリック系の記事は、あくまで宗教上の理由から水葬を認めないということになっていますが、しかし、「他の観点からはどうなんだろう」と思いました。

私自身は、たとえば自分についての埋葬法には、ほとんど興味がなく、「お墓に入るのさえイヤだ」というような感じなんですけれど、それでも、人が亡くなった時に「そのままにしておく」という選択はないわけで、何かはしなきゃいけない。

そういう合理性の面からは、水葬も構わないのかなと思いますが、しかし、溶解させられたご遺体を「下水に流す」という観点からはどうなのかなあと。

つまり、

「今の人々の体内は、いろいろと環境に良くないもので満ちている可能性があるため」

です。

特に 2021年あたりからは、良くないものを体内に蓄積している人々がいるような気がします。

少し調べてみました。

脂質ナノ粒子による環境汚染は?

たとえば、2021年のワクチン接種キャンペーンで、全世界で…もう何十億人だかわからないですが、そういう単位の人たちの体内に入った物質のひとつとして、

「脂質ナノ粒子」

があります。

これは環境中に流れると、かなり良くない。

これについては、日本ではまだコロナワクチン接種が始まる前の記事ですが、2021年1月30日におこなわれた「ドイツコロナ議会外調査委員会 第37回公聴会」で、ドイツの分子医学専門家が、

「接種者の体から排泄されるポリエチレングリコール (ファイザー社ワクチンの脂質ナノ粒子)が環境中に流出する可能性」

について懸念を以下のように示していました。

クルーガー博士 :

ポリエチレングリコール脂質が排泄され、それがろ過されていない場合、あるいは、それが他の方法で自然に分解されないと仮定すると、それは飲料水に存在し続けるでしょう。

indeep.jp

2021年2月のこちらの In Deep の記事で全体を翻訳しています。

ポリエチレングリコールも、いつかは分解されるのでしょうけれど、「環境中に流出したポリエチレングリコールがどのくらいの期間で分解されるのか」は、試験されていないですので、わかりません。

では、仮にご遺体の体内にポリエチレングリコールなどの脂質ナノ粒子が残っていた場合はどうでしょうか。

水葬、正確には、アルカリ加水分解法では、先ほどの記事に、

> 水は約 104~ 170℃に加熱され…

とありますが、ポリエチレングリコールの融点(固体の状態が液体になる温度)は何度くらいかというと、ポリエチレングリコールにもいろいろな種類があるのですが、

「ポリエチレングリコール 400の融点は 245℃」

あり、なかなか頑丈なようです。

しかしまあ、大体やねェ…たとえば、ポリエチレングリコール200というものの安全データシートには以下のようにあります。

6. 漏出時の措置

環境に対する注意事項

・上水源、河川、湖沼、海洋、地下水に漏洩しないようにする。

kokusan-chem.co.jp

 

本来的に、自然環境中に流出してはいけないものなんですよ。しかし、現実には、排泄による水システムへの流入で、途方もない量のポリエチレングリコールなどをはじめとする脂質ナノ粒子が環境中に流出していったわけです。

そういう点からも、水葬はどうなんですかねえ…。

もう 8年前の記事ですけど、世界の「水環境」は、人間からの排泄によって、化学的に汚染されまくっているのです。

完全絶滅プロトコル : 魚たちが次々と「男性から女性へと変化」しているその原因が判明。そこから気づいた「人間から水循環システムの中へ排出されている薬たちによる皆殺し」
In Deep 2017年7月8日

最も深刻な汚染は「人間が服用している薬」によるものです。

たとえば、抗がん剤など、細胞を死滅させる作用のある薬剤は、おそらくは水中の他の多くの生き物にも作用すると思われ、現在の過剰な薬剤の投与は、環境に相当悪い影響を与えているはずです。

そういう点からも、宗教的、倫理的なことはともかくとして、水葬は環境には悪いと思われます。それ言っちゃえば、土葬も悪いわけですけれども、水葬の場合、水循環システムに入っていくわけですので、そこが問題です。

悪い時代には悪い影響が相互作用していくものなのかもしれないです。

そういえば、ずいぶん以前、米ワシントン州で、遺体を肥料にして使用することを承認する法案が可決したことがあることを思い出します。

これも埋葬法としての問題ではなく、人間の身体のほうが薬剤汚染で悪い状態となっているので、今となっては、あまり良くはなさそうです。

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