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抗精神病薬というのは、一般的には、統合失調症や双極性障害に適応される薬ですが、「うつ病への処方」も承認されているのです。日本ですと、商品名ジプレキサとか、商品名レキサルティなどが、それにあたります。
研究者:「うつ病に抗精神病薬を推奨しない」
madinamerica.com 2025/06/09
Researchers: “We Do Not Suggest” Antipsychotics for Depression
抗精神病薬の併用は抗うつ薬の追加と比べて自殺を減らす効果はなく、むしろ他の原因による死亡リスクの増加につながった。
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、アリピプラゾール(アビリファイ)、クエチアピン(セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)など、いくつかの抗精神病薬を「治療抵抗性うつ病」の増強戦略として承認している。
しかし、新たな研究で研究者たちは、これらの薬は他の抗うつ薬を試すのと同程度にしか効果がなく、そして、死亡リスクが増大することを発見した。
研究者たちは、抗うつ薬と抗精神病薬の 3回目の試験のどちらが、自殺未遂と自殺による死亡を減らす上でより優れた戦略であるかを調査した。自殺関連の結果については、薬剤間に差は認められなかった。
「抗精神病薬の増強により自殺関連の結果のリスクが軽減されなかったため、治療抵抗性うつ病の患者に抗精神病薬の増強を使用することは推奨しない」と研究者たちは記している。
しかし研究者たちは、抗精神病薬を投与された人々は、おそらくこの強力な薬の作用により、あらゆる原因で死亡するリスクが高まっていることも発見した。
「抗精神病薬の使用に伴う死亡リスクの上昇の考えられる説明としては、代謝の変化や抗精神病薬の副作用(錐体外路症状、転倒、肺炎、QTc延長、突然の心停止など)が挙げられる」と研究者たちは記している。
この研究は、台湾国立成功大学のダニエル・シャンテ・ツァイ氏とエドワード・チアチェン・ライ氏が率いる研究者によって実施され、英国精神医学ジャーナルに掲載された。
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