マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/06/post-a1c6bd.html
<転載開始>



ロレンツォ・マリア・パチーニ
2025年6月7日
Strategic Culture Foundation

 トランプとマスクが喧嘩したって? 本当に重要な話に戻ろうではないか。

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

お問い合わせ:info@strategic-culture.su
 
初心者のための情報戦

 実験してみよう。我々は結婚式に出席している。祝賀ムードの真っ最中、一番大切なカップルに客全員が視線を集中させている喜びに満ちた瞬間だ。ある時点で、おそらく酒のせいだろう、ある若いカップルが口論を始める。あなたならどうする? 新郎新婦に注目するのか、それとも若いカップルに注目するのか?

 今まさに、完全なアメリカ流で、それが起きている。世界が多極化の大きな転換期を迎え、ガザ地区とウクライナでの特別軍事作戦の決定的段階に世界の注目が集まっている中、ドナルド・トランプとイーロン・マスクが口論を始めたのだ。その結果、口論する二人の若い恋人に全員注目しているのだ。

 結構。誰にでも起こり得ることだ。だが、ここでそれが何を意味するのか考えよう。

 これは偽物で仕組まれたものだと我々は断言できないし、ここはそれを判断する場でもない。

 だが我々にできるのは、このアメリカ・ニュースが世界の特定地域、つまり欧米諸国では、まるで最重要問題であるかのように反響を呼んでいるのを強調することだ。だが、そうではない。そうでないばかりか、これは、またもやアメリカ情報戦で仕掛けられたメディアの罠なのだ。
 これは非常にうまく機能する実証済みの手法だ。アメリカの観点から見れば、問題は、世界がもっぱら他の事を語り、アメリカについて十分語っていないことだ。実際、アメリカは悪く見えていた。ドルが下落する中、より良い協力者を探して、アメリカを見捨てる国々への報復関税を課しているため、アメリカは超悪者扱いされている。中国とイランを思うように排除できないので、アメリカは怒っている。イエメンで短剣を持ったアラブ人が、アメリカ船舶を破壊し貿易を妨害しているため、アメリカは激怒している。今や、ウクライナ兵器によるロシア攻撃でアメリカは非難されており、それだけでは不十分であるかのように、ヨーロッパではまだ何も解決していない。要するに、アメリカは悪く見られているのだが、テレビで悪く見られてはいけないのだ。

 だから、1) アメリカと、その情勢に再び注目を向けさせ、2) 世界のニュースが報じられる物語の枠組みを管理し、3) 重要問題から人々の注意を逸らし、誰も気づかないようにするには非常に強力な何かが必要だったのだ。これは基本コミュニケーション戦術だ。

 違う実験をしてみよう。メディアの魔法から目覚め、現実に戻るまでに一体何秒かかるか数えよう。

 欧米バブルの外には広大な世界が広がっている。そして「他の」世界では、トランプとマスクの口論は一面を飾らない。お分かりだろうか?

 トランプ大統領とイーロン・マスクの確執が本物なのか、それとも自社への打撃を避けるためマスクが仕組んだものなのか見守るのは興味深い。マスクは全て自分で決めるのに慣れているが、トランプ大統領はそうはできず、議会で妥協点を探らざるを得ない。そしてイーロンもそれを知っている。トランプ大統領は議会の支持を失い弾劾される意味を理解しているが、イーロンは自分に反論する者を解雇できる。多くの点でイーロンは正しく、おそらくトランプ大統領もそれを承知しており、できるなら同意するはずだが、彼は議会と折り合いを付けるよう強いられているのだ。
 
問題は解決しなければならない

 今確かに問題は解決されなければならないと言える。トランプとマスク間の問題は目新しいものではなく、我々は以前にも議論した。

 水曜日のツイートで、イーロン・マスクは政府効率化省(DOGE)辞任を発表し、後にホワイトハウスが、それを認めた。

 マスクは「特別政府職員」として働いたが、政府倫理局の規定により、一年で最長130日までの勤務に制限されていた。

 彼の任命は大統領就任式当日、2025年1月20日に始まった。在任中、強力な権限を持つ彼の庁は、連邦政府機関の非効率性、汚職、詐欺を特定すべく抜本的調査を開始した。

 この役職が当初から一時的なものなのは明らかだったが、共和党政権およびMAGA運動の一部との摩擦が彼の辞任を早めたと言われている。最も声高な批判者の一人は、この起業家を激しく攻撃し、国外追放されるべき不法移民とまで呼ぶスティーブ・バノンだ。辞任直前、下院がOne Big Beautiful Bill Actを承認したことにマスクは失望を表明した。この法律は財政赤字を拡大させ、DOGEの支出抑制努力を損なうリスクがあると彼は考えている。1票差(215対214)で可決されたこの法案は、チップや残業や社会保障拠出金免除など新たな減税や措置を規定している。ホワイトハウスのスティーブン・ミラー次席補佐官でさえ、何度かマスクに恥をかかされたことがあるという。

 一方、当初トランプ陣営の中心人物だったものの、率直で挑発的スタイルで彼は目立っていた。昨年2月の保守政治活動協議会CPACで、彼は赤いチェーンソーを壇上に持ち込み「官僚主義を切り裂く道具」と呼んだ。マルコ・ルビオやショーン・ダフィーやスコット・ベセントやピーター・ナバロなどの幹部解任や批判を含む彼の過激な方針は益々摩擦を生んでいる。当初は彼の型破りな姿勢を支持していた一部の政府関係者も、その後、彼の手法から距離を置くようになった。

 ここ数週間、既にマスクは関与を減らしており、DOGEへの参加は「週に1、2日」のみにとどめていた。ワシントン事務所について「素晴らしいエアコンの景色が見える」と冗談を飛ばしていた。マスクによれば、DOGEは3ヶ月で1600億ドル以上の節約をアメリカ納税者にもたらし、57件の選挙不正の疑いを司法省に報告したという。5月初旬、誰が後継者になるのか問われたマスクは謎めいた答えをした。「仏教に仏陀が必要か? DOGEはライフスタイルだ」

 だが、その後何かが変わった。

 数日、いや、おそらく数時間後、トランプ大統領が、まずプーチン大統領と、その後、習近平国家主席と電話会談した後、巨大ハイテク起業家のアメリカ人「天才」は、トランプ大統領の怒りと衝突した。

 この騒動は実に興味深いものだった。ソーシャル・メディアやインタビューでのやり取りは、まるで「ビッグ・ブラザー」か何かコメディTV番組の一話のようだった。

 トランプが自分以外誰も使わないアプリに投稿し、アメリカ経済を救う唯一の方法は、自身の当選を助けた人物を廃棄することだと主張している。だがトランプとマスク決裂の本当の理由は、Xにおける高度なコンテンツ・クリエイターとしてのマスクの役割にトランプが冷たい態度を取り、自身のTruthSocial反響室に逃げ込んだことにある。

 一方、マスクのスペースX株は価値が半減した。これに対し、1992年にジェフリー・エプスタインとトランプ大統領が祝杯を挙げる動画をマスクがツイートに再投稿した。これは、現職大統領に打撃を与える口実として、エプスタイン事件に関心を示し始めた民主党にとって大きな追い風になる。一方、進行中のドラゴン計画解体に着手すると表明したマスクの宇宙研究への政府資金提供を停止するとトランプ大統領は警告している。

 マスクが示唆する、トランプがエプスタイン事件に関与しているというのは確実に誤りだ。もしトランプが関与していたら、オバマやバイデンやヒラリーは、ロシアゲートを捏造せずに、トランプを破滅させられたはずだ。トランプがエプスタインに関与していたら、エプスタイン文書公開を命じることはなかったはずだ。エプスタインはトランプを含む誰もが知っている億万長者だったから、トランプの名前は必ずどこかにあるだろうが、エプスタインの性犯罪に彼は一切関与していなかった。最も重要な美人コンテストをトランプは運営しており、美しい女性と出会うためにエプスタインを必要としていなかったのは明らかだ。マスクが言う通り「トランプの任期はあと3年しかないが、私にはまだ40年ある」ので、2028年にヴァンスを大統領に選出し、彼らは和解するだろう。

 更に、トランプにとって「誰にも、たとえマスクでさえ私にひどい扱いはさせない」と言えるのは都合が良い。この「口論」は両者にとって利益だ。イーロン・マスクは自身の企業を統合し、トランプは自身の指導力を強化する。トランプは常に友人を許してきたし、これからもイーロンを許すだろう。

 大統領との「決別」で、ウクライナをスターリンクから切断する自由をイーロン・マスクは得る。これはおそらく、ゼレンスキー大統領を和平合意に導くためトランプが望んでいることだろう。だがトランプはこれを公式には認められない。今後の進展を見守るしかない。

 いずれにせよDOGEの任期は終わりを迎えた。これは適切な時期に使われた適切な切り札で、アメリカ有権者にとって決定的結果になった。

 今のところ、この喧嘩が本当に終わるのか、このラブ・ストーリーが本当にここで終わるのか、断言するのは時期尚早だ。我々はそれについて話し、今やアメリカ世界は満足している。

 この状況がいつまで続くか分からないが、世界的な物語を取り戻すためにアメリカ人に気晴らしが必要だったのを我々は知っている。アメリカが自らの傲慢さの重圧に押しつぶされそうになるのに我々は興味は無い。これは因果応報だ。アメリカは長年にわたり、世界に不当な支配を押し付けてきたが、今やアメリカは、その報いを受けているのだ。

 トランプとマスクが喧嘩したって? 本当に重要な話に戻ろうではないか。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/06/07/trump-and-musk-had-falling-out-so-what/

----------

 Rachel Brevins ガザ支援船マドリーン号拿捕後のイスラエル乱暴狼藉を語る
Int'l Community REFUSING to Stop Israel Over FEAR of The US –Fmr. UN Official Craig Mokhiber 29:13
Rachel Blevins
Jun 12, 2025
 以下は冒頭。

Israel continues to torture members of the Madleen after it seized their aid boat in international waters, abducted the 12 unarmed humanitarians on board, and then forced French-Palestinian Member of the European Parliament, Rima Hassan, and Brazilian activist, Thiago Avila, into solitary confinement.

Craig Mokhiber, an international human rights lawyer and former senior United Nations human rights official, noted that the international community refuses to intervene—even the countries whose citizens are being held captive by Israel right now—out of fear of retaliation from the U.S.

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
山尾志桜里氏、出馬会見で大炎上→公認内定取り消し。決め手は出馬会見の際のフリージャーナリスト・田中龍作氏の「Q 自分が原因で奥さんを死に追いやったような方が人に優しい国作りっておかしいんじゃないですか」、山尾しおり「本当に私事情を存じ上げないんです」
 日刊IWJガイド
■はじめに~~国民民主党の候補である山尾しおり氏が10日、単独会見! 質問の3分の1以上が不倫問題に集中! 80回以上の「申し訳ありません」を繰り返しながら、不倫疑惑については「男女の関係はなかった」として、それ以上の回答を拒否! 山尾氏の任務である緊急事態条項について質問したのはIWJのみ! 昨日、公認取り消しへ!

■6月も3分の1が過ぎました! 6月1日から9日までのご寄付・カンパは、5万1000円で、月間目標額の約1%です! 今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月半あまりです! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から5月までの10ヶ月間で約1863万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■<岩上安身によるインタビュー配信!!>昨日午後7時より、「貿易政策と安全保障政策の融合!?『トランプ関税』の衝撃波が世界を襲う! 逆に米国には、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編」を撮りおろし初配信しました! 米国の社会崩壊は、国内の相次ぐ内乱で目に見える形に! 経済の破綻は軍事的覇権を脅かす! 日本は米国とともに「心中」か!? 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップしました! ぜひ、お見逃しなく!

■米国社会が確実に崩れつつある! トランプ大統領が、1965年以来60年ぶりに、ロサンゼルスに「州の要請なしに」、州兵を派遣! ロサンゼルスの暴動は、米国移民・関税執行局(ICE)、国土安全保障省(DHS)、連邦捜査局(FBI)、麻薬取締局(DEA)の連邦当局者の一斉取り締まりが発端ではなかった!? ヒューマンな移民権利連合(CHIRLA)とマルクス主義政党「社会主義と解放のための党(PSL)」が扇動していた!?

<転載終了>