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世界銀行、世界経済成長は60年代以来最悪の10年になると予測

BBC 2025/06/11

World Bank predicts worst decade for global growth since 60s

世界銀行は、ドナルド・トランプ大統領の関税の影響が現れ、世界経済は 1960年代以来最も成長が鈍化する 10年を迎えると予測した。

世界のほぼ 3分の2の国の成長見通しは、6か月前に銀行が発表した前回の予測から下方修正された。

同銀行は、2025年の世界経済成長率はわずか 2.3%と予測しており、これは 1月の予測より 0.4%低い。また、2027年には 2.6%の成長を予測している。

同銀行の年 2回の報告書では、日本、欧州、米国が格下げ対象となった。

同銀行が 1月に発表した最新の予測は、ドナルド・トランプ氏が大統領に就任する前に作成されたものだった。

その後、トランプ大統領は米国への全輸入品に一律 10%の関税を課し、鉄鋼とアルミニウムへの関税も引き上げたため、4月初旬には金融市場が急落した。

トランプ政権は、5月に世界的な関税の大部分が違法であるとの貿易裁定を受けたが、今のところ関税を維持するよう上訴で勝訴した。

世界銀行は、貿易摩擦の激化により投資家の信頼と個人消費が揺らいだため、2025年と 2026年の米国の成長予測を引き下げた。

しかし、世界政治の不確実性による「大きな逆風」を乗り切るのに十分な金融安定性を備えているとして、米国の主なライバルである中国の格付けは引き下げなかった。

報告書は、関税により「今年後半には世界貿易が停止し、広範囲にわたる信頼の崩壊、不確実性の高まり、金融市場の混乱が生じる」可能性があると指摘した。

しかし、世界的な景気後退を予測するまでには至らず、その可能性は 10%未満だと述べた。


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