https://news.livedoor.com/article/detail/29174673/
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そもそも、企画の立案過程にも疑惑が残る。30秒懂車によると、SNSに突如、「ジーリーよりトヨタやホンダのほうが優れている!」という日本語リプライが大量に寄せられ、その検証のために対決企画を開催したという。しかし、筆者が確認したところ、コメントを送った多くのアカウントがそれ以外に投稿を行っていない「捨てアカ」だったことが判明。つまり、壮大な自作自演である可能性が高いのだ。
それでも、6月18日に30秒懂車が燃費対決企画を中国のSNS『ウェイボー』で予告するや、この投稿は1300回以上もリポストされ、日本に対する差別用語を含むジーリーへの応援コメントが多く寄せられた。
過去にも同じ違反を犯していた
そして7月2日にはギャラクシーA7が仮ナンバーで首都高速中央環状線を100km走行、その様子を撮影した。公開された動画の説明欄には〈挑戦コースは日本の有名な首都高速環状線C2号線で1周50kmです。今回は2周で合計100kmを走りました。最終的な燃費でプリウスを上回り、「最高燃費」記録を破ることができました〉とあるように、プリウスを大きく上回る好燃費を記録したとした。
しかし、そもそも、ギャラクシーA7はPHEV(プラグインハイブリッド)であり、プリウスはガソリンハイブリッドHEVを搭載しており、パワートレインは全く異なる。この2車を比較する時点で企画そのものの条件が破綻していると言える。
実はこの2社の違法行為は今回が初めてではない。昨年5月末にも同じことが行われていた。最新HEV『星瑞L』と『星越L』を日本に持ち込み、茨城県の『筑波サーキット』と群馬県の榛名山で試乗会。東名高速道路などで宣伝動画の撮影も行っている。もちろん、この際も仮ナンバーを付けた状態で行われた。これがのちに大問題となり、仮ナンバーを用意した日本の整備業者は、国交省関東運輸局から行政処分が下されている。
ジーリーと30秒懂車、さらに今年も仮ナンバーの提供に関わった整備業者は違法性の認識があったのか。それぞれに取材を申し込むと、以下のような回答があった。
「日本での動画撮影についてはすべてメディア(30秒懂車)に任せている」(ジーリー)
「日本で撮影が可能なナンバープレートは整備業者が手配しているので我々にはわからない」(30秒懂車)
「今年は撮影用に3台の車両(ギャラクシーA7)を用意した。回送用のディーラーナンバーだけ、うちで用意したがこのナンバーでは公道走行しておらず移動は積載車に積んでいた。あとの2台の仮ナンバー(横浜と大田区)は別の業者が申請したもので、私はわからない」(整備業者)
身バレ防止の工作までして……
ジーリーと30秒懂車、整備業者は3社とも「自分たちに非はない」との主張を展開。責任の所在については明らかにしなかった。一方、今年も仮ナンバーを使った不正行為が行われたことを国交省はどう考えているのか。自動車情報課へ取材を申し込むと、次のような回答があった。
「横浜市が貸し出している臨時運行番号標であるため、同市に情報提供をするとともに、該当の番号標の貸し出し状況を聴取したいと考えます。一方、自治体が貸与する臨時運行許可番号標の不正利用に対して弊省が処分や罰則を与える権限を有していないことから、横浜市に神奈川県警へ相談するべきではないか助言をしたく考えております」
日本にクルマを持ち込み、仮ナンバーを不正に装着して動画を撮影するという例はジーリー/30秒懂車以外にも、別のメーカー『上汽通用五菱』と別の自動車メディア『易車』が数年前に実施している。
今年7月5日には『易車』が『奇瑞汽車(チェリー)』とコラボして仮ナンバーで高速道路を運転している様子が発表された。コチラは赤枠の仮ナンバー(ディーラーナンバー)が装着されて、身バレしないようモザイクがかけられている。
残念ながら、中国メディアやメーカーによる法律違反の運転が常態化しているのが現状だ。これでは日本がナメられているとさえ言える。今年も国交省は関係者に何らかの処分を下すのか? 警察はどこまでこの不法行為を認識しているのか? 大きな事故が発生してしまう前に、警察や国交省、運輸局は早急に取り締まりを強化すべきである。
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