みのり先生の診察室さんのサイトより
https://ameblo.jp/drminori/entry-12919534308.html
<転載開始>

先日、消化器外科医の悲鳴について記事を書きました。

 

こちらの動画、是非観て頂きたい↓

 

 

大阪府医師会が発行している大阪府医ニュース7月30日号に箕面市立病院長の岡先生がこんなコラムを書いておられました↓

 

 

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消化器外科医は絶滅危惧種?!

約40年前、消化器外科医になるべく研修をスタートした。

その後、夜遅くまで病院で働き、緊急手術や患者急変で休日や夜間にしばしば呼び出され、その翌日も通常通り手術を行うという日々をつい数年前まで送ってきた。

身体的・精神的な疲労はあったが、それが消化器外科医としての当然の仕事と思っていた。

しかも、手術以外にも人工呼吸器管理などの集中治療や栄養管理、薬物療法、緩和ケアなど多くの領域に携わり、全身管理ができるという意味で消化器外科医という仕事に他にはない魅力を感じ、誇りをもっていた。

しかし、時代は流れ、価値観が多様化する中、社会環境や経済環境、家庭環境も変化し、コスト・パフォーマンスやタイム・パフォーマンスが重要視されるようになってきた影響か、消化器外科を希望する医師が年々減少してきている。

厚生労働省のデータでは、過去20年間に消化器・一般外科医の数が20%減り、診療科の中で唯一減少している診療科である。

このままこの傾向が続けば20年後に65歳以下の消化器外科学会会員数が50%減ると予測され、そうなれば消化器外科医が主に携わっているがん診療や救急診療に多大な影響が出る。

これは由々しき問題である。

なぜこれほどまでに消化器外科は避けられるのだろうか。

シュバイツアー博士は「人生の目的は奉仕である」と言っているが、もはや奉仕の精神を前提とした働き方のままではいけないということである。

患者を幸福にすることは医療の究極の目的だが、消化器外科医も自身の幸福のため、ワークライフバランスを考えた働き方と重労働に見合った評価(対価)を得るべきである。

現状を放置すれば消化器外科の担い手はさらに減り、残された外科医の負担は増加するという悪循環を生み、同じ外科系でも直美を選ぶ医師がますます増えていくかもしれない。

この問題は各病院の努力というレベルではなく、学会や国主導で具体的な策を考えるべきで、今、保護対策を講じなければ消化器外科医は本当に絶滅危惧種になり、医療崩壊しかねない。


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「直美(ちょくび)」というのは直接、美容に行くことを指します。

 

最近多いそうです。

 

元々皮膚科医で美容もちょっとかじった経験のある私としては、形成外科と皮膚科の経験なく美容をやるなと言いたい。

 

まじめに美容をやっているドクターをたくさん知っていますが、皆、皮膚科と形成外科で修練をしています。

 

 

話がそれましたが、消化器外科は危機的状況です。

 

息子が消化器外科医なのでその現状は直接聞いています。

 

いずれ肛門をやるから消化器外科を選んだのですが、手術が大好きで、色々な手技が出来るようになることに喜びを感じながら働いています。

 

でも・・・とてもハードです。

 

休みはほぼありませんし、休日も患者さんに何かあれば呼ばれます。

 

病院に行きます。

 

自分が手術した患者を最後まで自分で診るというのが外科の常識だから。

 

そして夜に呼び出されても翌朝はいつも通り仕事です。

 

丸一日働いてクタクタになっても当直があれば病院にそのまま泊まります。

 

一睡もできないこともあります。

 

夜中に緊急手術が始まることもあります。

 

それでも翌朝、また普通に仕事です。

 

 

こんな生活続けていたら死んでしまう・・・と医師自身が感じる場面も多いでしょう。

 

過労死や自殺も普通にある医師業界。

 

 

こんなにしんどくても続けられるのは患者さんへの奉仕の気持ちとやりがいがあるからなのですが、それも時代とともに変わりつつありますね。

 

うちの子供たちはこんな親に育てられたので昔ながらの感覚で働いています。

 

文句も言わずに。

泣き言も言わずに。

 

 

だけど結婚もしたいし子どももほしい。

 

人として当たり前の人生を歩みたいと思うもの。

 

だから10年もしないうちに外科を離脱する医師もいる。

 

 

もう少し外科医に対するインセンティブを考えなければ、働けど働けど稼ぎ変わらず、生活楽にならず・・・では、なり手は増えません。

 

 

今の病院は医師の奉仕で成り立っていることを忘れてはなりません。

 

対策を講じなければ緊急手術ができる外科医が居なくなってしまいます。

 

これは国民全員で重く受け止めて考えなければならないと思います。


<転載終了>