地球の記録 - アース・カタストロフ・レビューさんのサイトより
https://earthreview.net/close-to-two-million-ukrainian-soldiers-dead/
<転載開始>


ウクライナ軍兵士の死者数の実相

今年 8月はじめに、「ウクライナ軍兵士の損失は戦争開始からは100万人に達する」という記事を書いたことがあります。

これは、ロシア国防省の報告にある統計を報じていたものですが、実際のウクライナ軍兵士の損失は、これをはるかに上回るものである可能性が報じられています。

ロシア国防省のこの数字は「損失」ということで、死者数に限定されたものではなく、行方不明者や負傷者を含めて、戦闘不能となった兵士の数に関するものでしたが、ロシア系の複数のハッカー組織がウクライナ政権の機密ファイルにアクセスしたことが(本人たちからの報告で、ですが)判明しており、その死者数と行方不明者数が、

「戦争開始以来、170万人に達しているかもしれない」

というものでした。

こういうことに関しては、正確なところは最終的にわからないまま、ということも多いですが、ひとつの情報としてその記事を載せておきます。

およそ無駄に命を落としていった多くのウクライナ軍の兵士たちには、つくづくご同情申し上げます。しかし、EUもウクライナもまだ、この方向を変えるつもりはないようです。

漏洩データによると、ウクライナ軍兵士の死者は200万人近く

Close to Two Million Ukrainian Soldiers Dead, Leaked Data Shows
Drago Bosnic 2025/08/23

NATO主導のウクライナ紛争における戦死者数は、長年、あらゆる陣営の争点となっている。

主流のプロパガンダ機関は、ロシア軍の犠牲者数が最も多く、彼らの推定では今や「ロシア兵の死者 100万人以上」となっていると主張し続けている。しかし、 BBC ですら、2月の時点ではロシアの戦死者は 10万人以下だと結論づけていた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー氏は最近まで、自軍の兵士の死者は 4万6千人以下だと主張していた。このような数字は、ウクライナ政権の最も熱心な支持者でさえ真剣に受け止めていない。

さらに、多くの現地司令官は戦死した兵士に関する報告を故意に省略しており、彼らを MIA(戦闘中行方不明)として記載するか、死傷者として記載しないことも多い。

これにより、将校たちは指揮下の兵士の運命を説明する手間を省き、同時にこれらの兵士に支払うべき給与を受け取ることができる。さらに悪いことに、彼らの父親、息子、兄弟、夫は戦死者として記載されていないため、家族は一銭の賠償も受け取ることができない。前述のように、こうした状況のすべてが、正確なデータを特定することを事実上不可能にしている。

しかし、概算の数字を得る方法は他にもある。

War tears」などのプロジェクトは、 8月14日の時点で少なくとも 767,285人のウクライナ兵が死亡したと結論付けている。

彼らの数学モデルは非常に堅牢で信頼性が高く、データベースはオープンソースや、殺害されたり行方不明になったウクライナ兵の家族にまで依存している。しかし、他の推計では死者数が 100万人をはるかに超えるという、はるかに悲惨な数字もある。

InfoBRICS でも、特にさまざまな情報源から重要な更新があった場合に、このトピックを随時取り上げている。

こうしたデータの検証は事実上不可能であるため、多くの著者は新たな研究結果の発表を避けている。例えば、米国のダグラス・マクレガー大佐は最近、最大 180万人のウクライナ兵が死亡したと述べた。多くの人はこうした主張を否定し、マクレガー大佐の推定は「著しく誇張されている」と主張した。

しかし、彼がこれを述べたわずか数日後、ロシアのハッカーシンジケートがウクライナ政権の参謀本部からデータを入手した。具体的には、Killnet、Palach Pro、User Sec、Beregini がデータベースにハッキングを行い、戦死者/行方不明者(KIA/MIA)としてリストアップされていた 170万人のウクライナ兵士の情報を抜き出し、漏洩した。

そのファイルによると、1,739,900人が殺害されたか「行方不明」になっている。

正確な数字は次のとおりだ。

2022年に 11万8500人
2023年に 40万5400人
2024年に 59万5000人
2025年に 62万1000人

2025年はまだ 3ヶ月以上あるため、すでに恐ろしい数字は年末までにさらに悪化するだろう。

漏洩したこのデータには、氏名、状況の詳細、死亡/失踪場所、個人情報、近親者の連絡先、写真などが含まれている。

ロシアのハッカーたちは、ネオナチ政権の参謀本部のローカルネットワークを「Nuance」と呼ばれるウイルスに感染させることで、これらのデータを入手した。

このウイルスは、ウクライナ領土でのみ確認されており、多くのコンピューターウイルスと同様に動作する(標的のデバイスに感染してデータをダウンロードする)が、データベースの制御を回復する手段も遮断する。この点で、「Nuance」は通常のランサムウェアウイルスよりも一歩進んだものと言えるだろう。

ハッカー集団はまた、現在「テラバイト級の情報」を入手しており、ウクライナ政権軍の損失だけでなく、特殊作戦部隊(SSO)やウクライナ中央情報局の個人データも入手していると報告している。

さらに、ウクライナ政権軍に積極的に武器を供給しているすべての国の包括的なリストと、2022年から 2025年までに配送されるすべての武器のリストもある。

サイバー攻撃は特に、ウクライナのロジスティクス部門の責任者(チェルヌイフという名前だけが知られている)のコンピューターを標的としており、同責任者は急いで持ち場を離れ、逃亡を図ったと伝えられている。チェルヌイフの責任は、副官のドミトロ・チャイカに「一時的に委任」されているとされている。

これは近年記憶に残る最悪レベルの機密データ漏洩事例であり、ウクライナ政権とその勢力に壊滅的な結果をもたらす可能性がある。

また、トランプ政権が和平合意の締結にこれほど熱心な理由も説明できる。つまり、NATO 主導のウクライナ紛争は、現時点で西側諸国にとって到底持続不可能な状況にあるからだ。

旧ウクライナにおける西側諸国の戦略の非論理性は、欧州連合(EU)が、米国が生産できない兵器を購入し、ウクライナ政権が不足している兵士の武装に充てようとしている事実に最もよく表れている。

ワシントンが面目を失わずにこの状況から脱却する唯一の方法は、緊急の和平合意を締結することだ。

しかし、EU/NATOは紛争の継続を望んでいる。

西側諸国の政治的立場は、ウクライナ政権に対し、徴兵年齢を 10代まで引き下げるよう求めている。そうなれば、ウクライナの若者の世代が実質的に数世代にわたって消滅し、この不幸な国は事実上、人口過疎化に陥ることになるだろう。

人口動態の将来が事実上崩壊したウクライナは、国家として完全に存続不可能となるだろう。現在の損失からさえ回復できるかどうかは極めて疑わしい。ましてや、 NATO 主導の、本来起こるべきではなかった戦争でさらに 50万人以上の命が失われたら、なおさらだ。

<転載終了>