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<転載開始>

トランプ大統領の関税で歳入は増加したが、連邦予算の赤字は920億ドル増加し、2兆ドル近くに達している

FOX NEWS 2025/09/12

Federal budget deficit grows $92B to nearly $2T even as Trump tariffs increase revenue

連邦政府の財政赤字は昨年より1000億ドル (約 15兆円)近く拡大し、今年度は 2兆ドル (295兆円)に達した。

超党派の議会予算局(CBO)が 8月の月次予算発表で、2025年度の最初の 11か月間の財政赤字が 1兆9,890億ドルに達したことが明らかになった。これは、2024年度の最初の 11か月と比較して、920億ドルの財政赤字増加に相当する。

全体として、連邦政府の支出は前年比 3,910億ドル(5%増)となり、税収は 2025年度の最初の 11か月間で 2,990億ドル(7%)増加した。

連邦税収の増加は 、2月以降多くの品物の輸入税を引き上げてきたトランプ政権の関税政策に大きく起因している。

議会予算局は、今年度のこれまでの関税徴収額は 2024年度の同時期と比べて 950億ドル(137%)増加し、2025年度の最初の 11か月間で総額 1650億ドルになったと述べた。

個人所得税の税収は1,810億ドル(8%)増加し、2025年度累計で 2兆3,570億ドルに達した。給与税は 480億ドル(3%)増加し、年度最初の 11ヶ月間で 1兆6,150億ドルに達した。

法人税は前年同期比で 320億ドル(8%)減少した。議会予算局は、2023年度に宣言された自然災害により、約 350億ドルの法人税納税が 2024年度に繰り越され、これが昨年からの減少につながったと指摘している。

連邦政府は 2025年度の最初の 11か月間で 6.7兆ドル (約 980兆円)を支出したが 、昨年からの 3,950億ドルの増加の大部分は社会保障やメディケアなどの義務的支出プログラムと債務返済コストの上昇によるものであった。

社会保障給付金の支払額は 、年間生活費調整額(COLA)による給付金支払額の増加と、米国人口の高齢化に伴う受給者数の増加により、前年同期比 1,110億ドル(8%)増加した。

メディケア支出も支払い率の上昇と加入受給者数の増加により 8%増加し、前年同期より 640億ドル増加した。

国債に対する利払いは 支出増加と財政赤字拡大のもう一つの大きな要因であり、国債が昨年より大きくなったため純利払いは 720億ドル(8%)増加した。

連邦政府は 8月だけで 3,600億ドルの財政赤字を計上し、前年比 200億ドル減少した。7月の月間財政赤字は 20億ドル増加し、合計 2,910億ドルと修正された。

議会予算局は、この予算措置を他の分析と合わせて考慮し、2025年度の最終的な予算赤字は 1.9兆ドルになると現在見積もっている。

これは米国史上 3番目に大きな財政赤字となり、新型コロナのパンデミック中に発生した 2020年度と 2021年度の赤字に次ぐ規模となる。



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