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<転載開始>
中国、オーストラリアからの「米ドル」建て鉄鉱石購入を禁止
halturnerradioshow.com 2025/10/08
China bans purchases of iron ore from Australia in US dollars

中国はオーストラリア最大の鉱山会社から鉄鉱石を米ドル建てで購入することを停止した。
9月初旬の上海協力機構で明らかになったように、中国は人民元の国際的な役割を拡大し、米ドルの役割を縮小することを望んでいる。
約 9日前、中国は自国の鉄鋼メーカーに対し、オーストラリアの大手鉱業会社 BHP 社からの鉄鉱石購入を一時停止するよう指示した。鉄鉱石はオーストラリアにとって最も価値の高い輸出品であり、それがなければ両国は損失を被ることになる。
この命令は、中国政府が鉄鉱石の購入に米ドルを利用したくないという理由で発せられたものだ。中国政府は、米ドルを商取引から排除したいと考えている。米ドルを使用すると、中国は米国による経済制裁や、米国主導の SWIFT 銀行システムを通じた決済の遮断の影響を受ける可能性があるからだ。
BHP 社は米ドルの使用を停止したくなかったため、中国は BHP 経由の鉄鉱石の輸入を停止した。
中国はオーストラリアの鉄鉱石の85%を購入しているので、これはオーストラリアにとって非常に懸念されることだ。
第二次世界大戦以降、米ドルは事実上全世界の準備通貨となっているため、ほとんどの国際商取引では売り手と買い手の間で米ドルが利用されている。
米国が経済制裁を課すことを不可能にするために、米ドルの使用を停止する国が増えるにつれて、米ドルをもはや使用しない世界中の国々から米国に米ドルが大量に流入し始めるだろう。
ドルの流入は、多くの外国通貨に対するドルの価値(購買力)を急落させるだろう。ドルの価値が急落するにつれ、たとえ外国が米国に商品を売ってくれるとしても、輸入品の米ドル価格はますます高くなるだろう。
米国内のインフレは急上昇するだろう。
これが金価格が上昇している静かな理由の一つだ。各国は米ドルから脱却し、国際貿易の支払い手段として誰もが受け入れる何かを導入する必要があることに気づき始めている。
ゴールドマン・サックスは現在、投資および銀行顧客に対し、今年 12月までに金価格が 1オンスあたり 4300~ 4900ドル(約 65万円〜 75万円)に達すると予想していると伝えている。(※) 現在の金価格は約 4000ドル。
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