マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/12/post-b28de3.html
<転載開始>
2025年12月1日
Moon of Alabama

 二日前に書いたトランプ大統領のベネズエラ戦争に関する記事で、ピート・ヘグセス国防長官が直接命じた戦争犯罪に関するワシントン・ポスト報道アーカイブ)に私は言及した。  
アメリカ偵察機が船を追跡する時間が長くなればなるほど司令センターで監視していた情報分析官たちは船に乗っていた11人が麻薬を運んでいると確信するようになった。

 作戦を直接知る二人の関係者によると、ピート・ヘグセス国防長官は口頭で指示を出したという。「命令は全員殺害だった」と関係者の一人は語った。

 トリニダード島沖でミサイルが轟音を立てて船体に命中し船首から船尾まで炎が上がった。指揮官たちは数分間、ドローンからの生中継映像で船が燃える様子を目撃した。煙が晴れると彼らは衝撃を受けた。くすぶる残骸に二人の生存者がしがみついていたのだ。

 トランプ政権による西半球の麻薬密売容疑者に対する戦争の幕開けとなった9月2日の攻撃を指揮していた特殊作戦司令官は、ヘグセス大佐の指示に従い、二度目の攻撃を命じたと事情に詳しい二人の関係者が明らかにした。二人は水中で吹き飛ばされて死亡した。
 Interceptは以前、米軍が生存者に対して行った二度目の攻撃について報道していたアーカイブ)。  
先週火曜、米軍がベネズエラ沖で破壊した船舶の乗組員は最初の攻撃を生き延びたと事情に詳しい二人の当局者が明らかにした。彼らはその後まもなく続く攻撃で死亡した。

…  先週、匿名を条件にInterceptの取材に応じた国防総省高官は、カリブ海での攻撃は民間人に対する犯罪的攻撃で、トランプ政権が今年初めに陸軍と空軍の最高法務責任者を解任したことで、この攻撃への道を開いたと述べた。

 「アメリカは今、民間人を直接標的にしている。麻薬密売人は犯罪者かもしれないが、戦闘員ではない」と陸軍省当局者は述べた。「トランプ大統領が軍のトップ弁護士を解雇した時、残りの弁護士たちは事態の重大さに気づき、重要な防火壁となるどころか、今やこの犯罪に加担する単なる承認者と化している。」
 国際水域での船舶への攻撃は民間人に対する犯罪的攻撃であるという点で国防総省高官は正しい。

 だが、このような攻撃の生存者殺害はそれ以上のものだ。紛れもなく戦争犯罪だ。

 ヘグセス大佐の生存者殺害命令は明らかに違法だった。指揮系統にいた兵士たちは、命令を拒否する義務があった。彼らが命令を拒否せず、命令に従ったこと自体戦争犯罪だ。

 どうして我々にそれがわかるのか?

 国防総省の LAW OF WAR MANUAL (戦争法マニュアル)(LOWM) (pdf)に次のように記されている。  
18.3 軍隊構成員の個々の義務

 各軍隊の構成員は、(1) 戦争法を誠実に遵守する義務、(2)戦争法に違反する明らかに違法な命令に従わない義務を負う
 マニュアルのさらに下の方で、まさに問題となっているケース、つまり海上で生存者を殺害せよという命令を違法命令の例として挙げている。  
18.3.2 戦争法違反を犯す明らかに違法な命令への服従を拒否する。

 軍隊の構成員は戦争法違反を犯す明らかに違法な命令への服従を拒否しなければならない。更に、その命令は戦争法違反を暗黙的に承認するものと解釈されるべきではない。

 18.3.2.1 戦争法違反を犯す明らかに違法な命令。  戦争法違反を犯す命令への服従を拒否する要件は、明らかに違法な行為を行う命令、または実際違法だと部下が知っている命令に適用される。例えば難破船への発砲命令は明らかに違法だ。27
 ヘグセス大将の口頭命令を受けた司令官から、ミサイル発射ボタンを押した兵士に至るまで、指揮系統にいた全ての兵士に命令を拒否する義務があった。拒否しなかった者は罪を犯しているのだ。

18.3.2.1の脚注は、1918年6月27日にドイツのU-Boatに魚雷攻撃を受けたカナダの病院船HMHS Llandovery Castleの事例について述べている。  
この沈没は、戦争中におけるカナダ海軍最悪の惨事だった。沈没とその後の救命ボートへの機関銃掃射により、医師、看護師、カナダ陸軍医療部隊の隊員、兵士、水兵など234名が死亡した。
 1921年、ドイツ裁判所は潜水艦艦長ヘルムート・ブリュンマー=パッツィヒの生存者殺害という違法な命令に従ったとして、二人の士官に数年の懲役刑を言い渡した。

 LoWMの脚注によると、裁判所は次のように述べている。  
軍の部下たちにとって有利な点として、上官の命令に疑問を呈する義務はなく、その合法性に信頼を置ける点を強調すべきだ。しかし、もしそのような命令が、被告を含め、誰にとっても疑いなく違法なことが周知の事実なら、そのような信頼は存在しない。これは稀で例外的なケースにしか起こらない。しかし、本件はまさにその一つだった。なぜなら、本件において、救命ボートに乗っている無防備な人々を殺害することは、まさに違法行為に他ならないことが被告人にとって完全に明らかだったからだ。海軍士官という職業柄、彼らは海軍専門家ザールヴィアヒターが見事に指摘した通り、無防備な人々を殺害する法的権限がないことを十分認識していた。彼らは本件がまさにそのケースであることを良く知っていた。彼らは、救命ボートが停止させられた際に乗員に尋問して、すぐに事実関係を把握した。パッツィヒの命令から、彼が部下を利用してある行為を実行しようとしていたとしか考えられなかった。法律違反だ。したがって、彼らは従うのを拒否すべきだった。」
 これ以上明確なことはない。国防総省の戦争法マニュアルは、海上で生存者を殺害する事件を違法な命令の例として挙げている。今日なら、裁判所はこう言うだろう。  
「ヘグセスの命令から彼らが推測できたのは、彼が部下を利用して法律違反を実行しようとしていることだけだ。したがって、彼らは従うことを拒否すべきだった。」
 指揮官の一人が職務を遂行し、ヘグセスの違法な命令の執行を拒否した形跡がある。10月16日、米軍は別の船、6隻目の船舶を攻撃した。乗船していた4人のうち2人が生き残り、救助された。  
木曜日にカリブ海の船舶が米軍攻撃を受け、生存者2名がそれぞれの国に送還されるとトランプ大統領は述べた。

…  生存者1名はエクアドル出身、もう1名はコロンビア出身だ。

 木曜日の攻撃は、先月以降、この地域で確認されている6件目のボート攻撃で、生存者が出た攻撃としては初めてだ。攻撃は主にフェンタニルなどの違法麻薬を積んだ潜水艦に対するものだとトランプは述べた。

…  海軍ヘリコプターが半潜水艇から生存者を海軍艦艇に搬送したと事情に詳しい関係筋が金曜日にCBSニュースに確認した。

 金曜日「国際水域で危険にさらされている人々を救うのは海の慣習だ。そのまま航海を続けるべきではない。それは海軍活動のあらゆる原則に反する」とイェール大学ロースクールの上級研究員、ユージン・R・フィデルがCBSニュースに語った。「たとえここにいる人々が危険にさらされているのが、アメリカが彼らを殺そうとしているからに過ぎないとしても、人々を救うべきだ」
 生存者が救出されたまさにその日、10月16日国防総省は南方軍司令官が「辞任する」と発表した。  
木曜日、トランプ政権が麻薬密輸船だと主張するカリブ海の船舶に対する国防総省の攻撃強化を監督していた軍司令官が辞任するとアメリカ当局者3人が明らかにした。

 アルビン・ホルジー海軍大将は、中南米における全ての作戦を監督するアメリカ米南方軍司令官の職を辞すことになるが、国防総省は大規模な麻薬対策およびテロ対策任務だとするこの地域で急速に約1万人の部隊を増強している。

 ホルジーが就任から1年も経たないうちに、37年間の経歴中の、最大作戦の真っ最中になぜ辞任するのか不明だ。しかし、人事問題について匿名を条件に語ったアメリカ当局者の一人は、この作戦と、麻薬密輸船とされる船舶への攻撃についてホルジーは懸念を表明していたと述べた。
 ホルジー提督が解任されたのは、ヘグセスの違法命令に従わなかったことと、攻撃の生存者の救助を命じたことが原因なのが今では明らかなようだ。

 一方、ヘグセスは自身が正真正銘の精神病質者であることを明かしている。
ピート・ヘグセス @PeteHegseth – 2025年12月1日 0:37 UTC

クリスマスの欲しいものリストに…


@US Southern Command
 議会がこの問題に気づき始めている兆候があり(アーカイブ)、ヘグセス知事の命令は彼にとって現実的影響を及ぼす可能性がある。  
日曜日、トランプ大統領によるカリブ海での船舶攻撃で、米軍当局者が戦争犯罪を犯した可能性があると共和党と民主党の有力議員が示唆した。これは、攻撃の際、生存者を殺害するための追加攻撃が命じられたという報道があったことを受けてのことだ。

 議員らの発言は、国防総省を監視する二つの議会委員会に所属する共和党と民主党の有力議員が、この報道を受けて週末にカリブ海における米軍船舶攻撃の監視を強化すると誓約したことを受けてのものだった。ワシントン・ポスト記事は、この作戦に対する議員らの既に深刻な疑問をさらに深めるだけだとターナーは述べた。
 上院議員と下院議員は勇気を奮い起こし、予算に関する権限を行使し大統領を制御すべきだ。国防長官は解任されるべきだ。ホルジー提督は南方軍司令官に復帰すべきだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/12/soldiers-have-duty-to-reject-hegseths-order-to-commit-war-crimes.html

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 昨日、NHK 映像の世紀 バタフライエフェクト アメリカと中東 終わりなき流血 を見ていたところ、元国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)主任査察官スコット・リッターが、イラクで、They deny accessと言う場面があった。
Judging Freedomで、ヘグセス戦争省長官は、生き残り船員全員の殺人を命じた戦争犯罪人だとスコット・リッター。

 Judge Napolitano - Judging Freedom
Scott Ritter : Did Hegseth Order Murders? 24:55
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
トランプ、インドに50%関税移行、インドは自主路線を強化。中露と関係強化を図る。この中、関税率を50%に引き上げて3か月経過。対米輸出額は前年から10%減少 7~9月期のGDP実質で前年同期比8・2%増。対米関税交渉で譲歩しない構え

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