https://yocchan-no-blog3.blog.jp/archives/12205990.html
<転載開始>
一国、あるいは、欧州連合(EU)のような経済圏が女性指導者によって率いられる場合、政策はより人間味を増し、穏やかなものになるであろうという期待感が寄せられていた。恐らく、実際には、これはそう単純に予測し、一言で言い切ることは難しいと思う。少なくとも、答えが正否の何れかを問わず、論点となる事柄の多くは黒と白との中間帯に属し、純粋な黒とか白であるとはなかなか言い切れない状況を議論することになるであろうからだ。
欧州委員会の現在の指導者はウルズラ・フォン・デア・ライエンであり、外交を担当するトップはカヤ・カラスだ。二人とも女性の政治家である。今、欧州が直面している最大の課題はウクライナ戦争である。ロシアからの安い安定した天然ガスの代わりに、米国からの高いLNGへ切り替えた結果、圏内の経済を牽引するドイツでは市場における競争力が低下し、脱産業化が進行し、圏内の経済は停滞し、物価が上昇し、毎日の生活の質は低下するばかりとなった。その上、中東やアフリカ諸国からの移民に加えて、西側へは大量のウクライナからの避難民が流入した結果、治安が悪化し、一部の地域には警察さえもが入りたがらないという状況さえもが報じられている。ウクライナ戦争は軍事的にはすでに決着がついており、ウクライナの負けだと数多くの専門家が見解を述べ始めて既に久しい。それにもかかわらず、これら二人のEUの女性政治家たちは執拗に戦争を推進している。
ここに「EUにおける三位一体:盗み、戦争ならびに検閲」と題された最近の記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。
***
先日、昨年のオランダ選挙で「勝利」を収めたある政党で小さな危機が起った。ナタリー・ファン・ベルケルという名前の政治家が税務を担当するジュニア財務大臣に任命される予定であったのだが、履歴書に不正が発覚したため、彼女は議席を辞退せざるを得なくなったのである。彼女は修士号を持っていると主張していたが、実際には法学部の1年生さえをも修了していなかった。現在の高等教育のレベルは30年前の中等教育をわずかに上回る程度であることから、法学部を中退したとは言え、そのこと自体はある意味では功績であったと言えるのかも・・・
不正や盗みはEUの支配層、とりわけ女性指導者らの間では一般的なようだ。EU大統領のウルズラ・フォン・デア・ライエンも、自身の医学博士論文で盗作したことによって公に恥をかくところをかろうじて逃れた。他の多くのEUエリートたちも自分の功績について嘘をついたり、不正をしたことが発覚している。
したがって、多くの人が考えるよりも遥かに多くのEUの支配エリートたちは、今、危機を迎えているように見える。王族の一部や「選り抜きの」政治家、CEO、実業家、銀行家、権力仲介者、裏社会のボス、大学教授、等で構成されるこの支配エリートの集団は2600万人以上にもなる「公務員」という巨大な軍団の頂点に立っている。
これは実に大きな数である。EUの実際のEU圏の人口(主にムスリムの北アフリカ人、アフリカ人、中東人、中央アジア人は、たとえEU国籍を持ってはいても、数えないとした場合)は約4億人に過ぎないことを考えれば、なおさらだ。年金受給者、主婦、子供、第二・第三(大学)教育の学生を除くと、EU圏内における職場のうちで約8分の1はこの官僚機構のどこかの階層に属していることになる。
EUには巨大な官僚制度があることは明らかだ。ブリュッセルの中央機関は比較的中規模(数万人規模)であるが、各加盟国にはそれぞれ独自の国家、地方、地域の公務員が存在する。そのため、EU市民が平均で所得の70〜80%もの税金を支払っているのも不思議ではない。
それでも、世界経済フォーラムや三極委員会、ビルダーバーグ・グループ、等の関連組織によって支配・指導されたEUのエリートたちにとっては十分ではないのである。2028年から、オランダ政府は「未実現利益」に対してさえも課税を開始する予定である。これは、不動産や投資ポートフォリオの価値が上昇した場合、たとえ所有者がそれを売却してはいなくても、政府はその価値の増加分の36%を徴収する計画である。窃盗には多くの形があり、この事例はそのひとつだ。やがて他のEU加盟国も同様の法律を制定し、中産階級の解体と破壊を完了させることになるであろう。未来は富裕層と超富裕層だけによって所有され、愚かなプロレタリアートの大衆から血を吸い続けることになる。
EUの教育システムは全体が、特に、その大衆を統制下に置くために設計されているように見える。初等教育は冗談のようであり、中等教育も大して改善されてはいないが、もっとも醜悪なのは高等教育のレベルだ。今日、学位の称号(学士や修士、さらには博士号といった現代のEUにおける学位)を取得する人たちはかつて一世代前にはまだ伝えられていた真の学問的知識にはまったく欠けている。
本当に何の問題もない!なぜならば、すべての卒業生は政府が発行するフェイクニュースや偽情報によって毎日のように洗脳に曝されるからだ。彼らは政府が言うことを忠実に、何も疑わずに鵜呑みにするであろう。政府管理下の主流メディアによって「フェイクニュース」や「偽情報」に怒るように言われると、その中の一部は聞いたことや見たことについて疑問を持ち始める。中には代替的な情報源を探す人も出てくるであろう。そして、そういった行動を不可能にするために、EUのエリートたちはますます厳しい検閲を課そうとし、多大なエネルギーを費やしているのである。残された少数の異議を唱える人々や団体、小規模組織は、もはや、完全に沈黙させる必要があるのだ。
通常、彼らは「偽情報」や「ヘイトスピーチ」を拡散しているとして非難される。それでも黙らせることができなければ、「扇動」や「人種差別」、最後の手段としては「反ユダヤ主義」のレッテルを貼られて非難される。(この最後の用語は実に紛らわしい。実際には、ユダヤ人が嫌う相手のことを指し示す言葉であって、ユダヤ人を憎む側を指す言葉ではない。)
市民に対しては「ヘイトスピーチ」や「反ユダヤ主義」を叱責しながら、EUの支配者たちは、毎日のように、ロシアに対して、さらには、彼らに同意しない人々に対して憎悪をまき散らしている。EUの第一および第二のハーピース(ウルズラ・フォン・デア・ライエンとカヤ・カラス)(訳注:「ハーピース」とはギリシャ神話に現れる頭は人間で、体は鳥である怪獣のこと)は、彼女らの無知や愚かさ、下品さでわれわれを常に驚かせている。二人はまったく才能がない。有能ではないこれらの女性がEUを率いるために任命された(選挙で選ばれたのではない!)ことは、本当に驚くべきことだ。
実際、彼らは数日前に舞台を去ったオランダの政治家ファン・ベルケルと同じようなレベルの人物である。彼女と同様に、フォン・デア・ライエンやカラスは女性たちにとっては真の侮辱でさえある。
最近のミュンヘン安全保障会議においては、EUの支配層は複数のEU加盟国や英国の指導者らと共に、再び、ロシアとの戦争を呼びかけた。数世代前、女性が政治に大量に参入する前は、女性は政治をより人間味があり、攻撃的ではなく、柔らかくし、そして、本当に素晴らしいものにするであろうと言われるのが当たり前であった。どうやら、これらの厳粛な約束は何ら達成されなかった。同じことがあちこちで繰り返されている。今日、EUのコミッサールとして叫び続けるハーピースのウルズラとカヤ、そして、EU加盟国における多くの血に飢えた者たちはロシアに対して全面戦争を叫んでいる。
この合唱団は、また、NATOの「総合両性指揮官」であるルッテによっても率いられており、エマニュエル・マクロンも一緒に合唱するのが好きなようだ。お分かりだろうか?男性政治家でさえもが女性化しているのである。彼らは大きな言葉を使って強気なことを言う。戦争を望むのは女性や女性的な連中だ。これは実に注目に値する。そう思わないだろうか?もしもロシアとの戦争が起こらない場合、イランとの戦争が起こる可能性があり、あの魅力的な女性政治家たちや女性的な政治家たちは間違いなくその戦争に参加したがるであろう。
Photo-1
最近、いくつかのEU諸国や英国からは差し迫った内戦に関して厳しい警告が聞こえて来る。何百万人もの非欧州人を現代の「ブラウン大隊」として組織し、さらには、グローバリストの突撃隊であるアンティファと共に彼らを受け入れた後、EUの支配エリートたちは大規模な内戦を引き起こすことを決断するかも知れない。
次の大戦が(西)欧州を襲うのは時間の問題のようだ。それはロシアに対する戦争かも知れないし、イランや中国への戦争(トランプが準備していると噂されている)かも知れないし、内戦、あるいは、二つ以上の戦争が一つになったものにかも知れない。
見た感じでは、ウルズラやカヤ、マーク、ミクロン(訳注:マクロンは「偉大さ」を示す響きがあるが、皮肉を込めて彼を「ミクロン」と呼んでいる!)、ならびに、彼らの仲間たちはわれわれに向かって来ると思われる暴力や破壊、混乱を心から楽しむことであろう。
わずかな希望の光が残っている。それは、EUが自らの重みで内部崩壊し、すべてのEU加盟国の政府をも巻き込むことにある。もしもそうならないならば、EUにおける盗みや戦争、検閲といった聖なる三位一体は欧州大陸を長い間支配し、最終的には完全な荒れ地に変えてしまうかも知れない。
(著者または代表者の承認の下でサブスタックから転載)
***
これで全文の仮訳が終了した。
この引用記事には極めて暗い欧州連合の将来が皮肉を込めて描写されている。だが、現時点での欧州の状況を分析してみると、このような答えに至ったとしても決して不思議ではない。つまり、現実はそれほどに深刻なのである。
ウクライナにおけるNATOの対ロ代理戦争に関連して言えば、ロシアに対する敵視は冷戦時代に醸成され、執拗に洗脳作戦が展開された。旧ソ連が崩壊した時、西側の大多数の人々はこれで世界は平和になると思った。だが、それは完全に勘違いであったことは現行のロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。1990年代における西側による一極支配下の世界の到来、資本主義経済の勝利といった捉え方は極めて近視眼的なものであったと言える。幸か不幸か、あの頃は誰もがお花畑に座って、青空を満喫していたのだと自覚するまでには長い時間を要した。30年後の今振り返ってみると、目先の利益を掴み取ることだけに忙しく、当時の思考は浅く、長期的な洞察力にはまったく欠けていたことは明白だ。EUの頂点に立つ女性エリートらによるロシアに対する好戦的な主導も欧州にとっては実は自殺行為に等しいのかも。この引用記事の著者は「EUが自らの重みで内部崩壊し、すべてのEU加盟国の政府をも巻き込むことになるかも知れない」と述べている程だ。
日本では最近の衆院選挙を介して初の女性首相を迎えた。そして、近い将来には女性天皇が実現しそうな昨今でもある。欧州連合のような轍を踏まないよう万全を期して前へ進まなければならない。
人間集団の行動には予期できない、深い闇がどこかに常に潜んでいるようだ。神は人間世界を敢えてそのような不完全さを以ってデザインしたのであろうか?いったい何のために?
参照:
注1:The EU Holy Trinity: Theft, War and Censorship: By , THE UNZ REVIEW, Feb/18/2026
<転載終了>
