マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-bb4cb0.html
<転載開始>
フィル・バトラー
2026年4月13日
New Eastern Outlook

 中東情勢の緊迫化は、アメリカとイラン間の停戦合意の現実性に対する疑念を強めている。イスラエルによるレバノン南部での軍事作戦は継続しており、国際社会からの批判は益々深刻化している。

 

 状況は日増しに悪化している。アメリカとイランの交渉は停戦合意に至らず、地域情勢は益々不確実な状態に陥っている。同時に、イスラエルはレバノン南部で大規模軍事作戦を継続し、村々を破壊し、恒久的な安全保障地帯と見なせる地域を次々作り出している。世界の多くの国々にとって、これはもはや正当な自衛行為とは見えず、ワシントンの外交的保護の下で行われる領土拡大としか見えない。

 ヒズボラに対する作戦として始まったものが、F-35戦闘機を使った人口操作へと急速に変化している。村々は組織的に掃討され、橋は破壊されている。
 10問の数学問題

 イランは緊張緩和の枠組みとして10項目の提案を提示した。第9項では、レバノンを含む地域停戦が明確に求められていた。しかし、交渉が行き詰まり、最終的に決裂すると、アメリカ高官らは、レバノンは提案された枠組みの一部とみなされていなかったことを明確にした。JD・ヴァンスは「レバノンは停戦合意の一部ではなかった」と率直に述べた。これは誤解ではない。事後的に条件を書き換えているのだ。10項目の枠組みを受け入れておきながら、同盟国が領土拡大を望んでいるからといって、そのうちの1項目を安易に削除することはできない。このような都合の良い記憶喪失は、停戦合意全体が最初から偽りだったかのように見せてしまう。

 更に皮肉な見方をすれば、この修正主義的な主張は、アメリカの兵器供給再開のための都合の良い口実に思える。イランとの和平を追求しているとワシントンは主張する一方、イスラエルによるレバノン南部での作戦拡大は、ミサイル、爆弾、精密誘導兵器といったアメリカ兵器の備蓄を枯渇させ、その後で、緊急に補充し続けるための完璧な正当化理由になる。軍産複合体は需要が急増しても決して文句を言わない。

 この事態の展開を見守る多くの人々にとって、この一連の出来事は、まるで巨大な株式市場ゲーム、つまり防衛関連企業と株主の利益のために仕組まれた地政学的茶番劇のように見える。レバノンで人々の生活が破壊され、地域の安定は崩壊し、アメリカ納税者は次の「緊急」武器輸送の費用を負担させられる。その一方、真の勝者はウォール街で取り引き開始の鐘を鳴らす。これは外交政策ではない。戦闘機つきの贈り物に過ぎない。

 安全保障を装った征服

 この手口はガザ地区とレバノン南部の両方で、もはや紛れもない事実になっている。

 2025年10月以降、ガザ地区では、控えめな推定でも7万5000人以上のパレスチナ人が殺害され、飛び地の大部分が瓦礫と化している。パレスチナ人が永久に追放された後、この荒廃した地域を「中東のリビエラ」、高級海岸リゾートに変える構想をトランプ大統領は公然と語っている。言い分は明白だ。土地を更地にし、儲けのための再開発だ。

 同様戦略がレバノン南部でも展開されている。レバノン領土の約10%、深さ15~30キロに及ぶリタニ川までの恒久的緩衝地帯の設置をイスラエル当局は公然と語っている。イスラエル国防軍が全域を支配し、国境付近の家屋や村を破壊し、数十万世帯に及ぶ避難民レバノン人家族の帰還を阻止するとイスラエル・カッツ国防相は述べている。ベザレル・スモトリッチなどの極右勢力を含む閣僚は完全占領、更には全面的併合さえ求めている。

 ヒズボラに対する作戦として始まったものが、F-35戦闘機を用いる人口操作に急速に変貌しつつある。村々は組織的に掃討され、橋は破壊され、帰還は事実上不可能になっている。これはもはや精密対テロ作戦ではない。「自衛」を装う大規模破壊と住民の強制移住に他ならない。

 罰されないことの代償

 超大国が自らの停戦協定すらまともに守れないとなれば信頼性は崩壊する。欧州各国政府と国連は厳しい非難を表明した。世界の世論は変化しつつあり、今や、イスラエルは、自衛する国家ではなく、ワシントンの承認を得て、拡張主義的衝動にふける地域大国だと多くの人々は見なしている。

 イスラエルにはあらゆる自衛の権利がある。だが「防衛」が近隣諸国の大量破壊や併合の公然たる主張を必要とする場合、もはや生存のためではなく征服に見え始める。映像や死傷者数や南レバノンの地図は世界が無視できない事実を物語っている。

 フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家で、最近のベストセラー「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」などの著書がある。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2026/04/13/israels-southern-lebanon-gambit-when-self-defense-starts-looking-like-conquest/

----------

The Chris Hedges Report
Kuwait Must Release the Journalist Ahmed Shihab-Eldin
Kuwait has arrested a prominent international reporter for doing his job. The Kuwaiti government is threatening to imprison him under a set of new and harsh national security laws.

Chris Hedges
Apr 15, 2026

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
何と何と、ニューヨーク・タイムズ紙がトランプは狂人ではないかの記事を書いた。「トランプ大統領の支離滅裂な言動と過激な発言が彼のメンタルヘルス論争を再燃させる」、大統領の安定性がこれほど公然と徹底的に議論され、これほど深刻な結果を招いたことはかつてなかった。

<転載終了>