https://earthreview.net/the-cause-of-el-nini-is-a-termination-event/
<転載開始>
太陽活動周期とエルニーニョの関係
現在、大型のエルニーニョ現象が太平洋で発生しつつあり、この影響の可能性について、In Deep の以下の記事で書いたことがあります。
・大量飢餓の別の要因:エルニーニョが「スーパー」を超えて「メガ」になりつつある。同様の現象が起きた1877年には飢餓により全世界で5000万人以上が死亡した
In Deep 2026年5月13日
このエルニーニョが、仮に、現在複数の科学者たちが予測しているような「超大型」のスーパーエルニーニョ、あるいはメガ・エルニーニョになった場合の影響について、1877年に発生したエルニーニョのことと比較して書いたものです。
今回もこの時のように非常に大きな影響が出るのかどうかは今はわからないですが、可能性はそれなりにあります。
それはそれとして、最近のスペースウェザーを見ましたら、
「エルニーニョの発生が太陽活動のサイクルと関係している」
という可能性についての記事がありました。
それをご紹介したいと思います。
これは、NASA に在籍していると共に、メリーランド大学ボルチモア郡校のロバート・リーモン氏という方が、2023年に、
「次のエルニーニョ現象は 2026年に発生する」
と正確に予測していたことから始まる話です。
そのスペースウェザーの記事をご紹介します。なお、このタイトルにある「ターミネーション・イベント(ターミネーション現象)」というのは、あるサイクル(太陽活動周期)の太陽黒点磁場が急速に中和・消滅し、次のサイクルへと切り替わるプロセスのことで、たとえば、今はサイクル25(第25太陽活動周期)ですが、
「サイクル24が終わり、サイクル25に切り替わった後に再び太陽活動が大きくなっていくとき」
のことを言うようです。
以下の赤い丸で囲んだ部分がターミネーション現象のプロセスとなります。

サイクル25のターミネーション現象は 2021年12月だったそうで、そこから「次のエルニーニョの発生を予告した」人がいたということになります。
ここから記事です。
スーパーエルニーニョ現象、原因はターミネーション・イベントか?
SUPER EL NIÑO, IS THE TERMINATOR TO BLAME?
spaceweather.com 2025/05/17
太平洋でスーパーエルニーニョ現象が発生しているというニュースが、連日報道されているが、ある太陽物理学者は 3年前にその兆候を察知していた。

2023年の論文で、NASA とメリーランド大学ボルチモア郡校のロバート・リーモン氏は、次のエルニーニョ現象は 2026年に発生するという驚くべき予測を発表した。
彼は、太陽の磁気現象であるターミネーション現象に基づいてこの予測を行った。ターミネーション現象は、1つの太陽活動周期を終了させ、次の周期を開始するものだ。 過去 5回の太陽活動周期を平均して「標準周期」を作成し、それを将来に投影したところ、エルニーニョ現象はターミネーション現象の約 5年後に発生することがわかった。
直近のターミネーション現象は 2021年12月に発生したため、次のエルニーニョ現象は 2026年に発生することになる。彼のモデルはこのエルニーニョ現象の強さについては何も述べていないが、タイミングはまさに的中している。
リーモン氏と彼の同僚スコット・マッキントッシュ氏は、1960年代以降のすべてのターミネーション現象がエルニーニョ現象からラニーニャ現象への転換と一致していることを以前に示していた。
彼らの研究は、2020年に発生したトリプルディップ・ラニーニャ現象 (通常1〜2年で終わるラニーニャ現象が 3年連続で発生する異例の気候現象)の到来を正確に予測し、太陽と ENSO(エルニーニョ・南方振動)との間に予期せぬ関連性があることを明らかにした。
しかし、太陽がエルニーニョをどのように制御しているのかはまったくわかっていない。
ほとんどの研究者は「トップダウン」モデルを支持している。これは、太陽活動が地球の大気の上層部を変化させ、その変化が浸透して地球表面付近で経験する天候に影響を与えるというものだ。しかし、実際のメカニズムは不明だ。
当初(2021年の論文)、リーモン氏とマッキントッシュ氏は宇宙線が(エルニーニョの)原因だと考えた。宇宙線は太陽活動周期によって変化し、地球の大気の電離に影響を与える。
しかし後に(2023年の論文)、リーモン氏自身は宇宙線に反対し、タイミングが合わないと指摘した。彼は現在、地磁気活動との相関関係を支持している。
太陽とエルニーニョの関連性の探求は、エルニーニョ自体と同じくらい古い。
1900年代初頭に「南方振動」(ENSOのSO)を発見したギルバート・ウォーカー卿は、太陽黒点との関連性を見つけようとしたが失敗に終わった。
20世紀を通じて、他の研究者たちも同様にその関連性を見出そうと苦心してきた。しかし、「ターミネーション」は、マッキントッシュ氏とリーモン氏が 10年前に発表した一連の論文で提唱された新しい概念だ。これは太陽活動周期の予測に優れた性能を発揮しており、エルニーニョの予測にも有効かもしれない。
このモデルへの信頼を築くには、1、2回の予測成功だけでは不十分だが、良いスタートとは言える。
ここまでです。
ここには「1、2回の予測成功だけでは不十分だが」とありますが、過去のターミネーション現象は、データからわかりますので、過去のエルニーニョの発生と照らし合わせれば、その信頼性がわかるのではないでしょうか。
それにしても、エルニーニョやラニーニャも太陽活動に制御されていたということに、やや驚いた次第です (冷静に考えれば、驚くようなことではないのでしょうが)。
そして、150年前の 1877年には、その超大型エルニーニョの影響で 5000万人以上が亡くなりました。
つくづく地球の人間は、その生命までも太陽にコントロールされているのだなと改めて知ります。
<転載終了>

ところが海流は、低緯度では西に流されるが、
偏東風が無い赤道付近では逆行したり。
しかも転向力を産む自転は地軸が傾いていて、
公転もするから南中高度は1年周期で常に変化するので、
最も暖かいゾーンも移り変わっていき、大気の対流も変化し、
海流も影響される。
このややこしさは通常。
これに加えて、東太平洋の海嶺が活発な時に上昇流が強くなり、
海流に影響を与える。
これがエルニーニョかラニーニャを分ける要因では。
genkimaru1
が
しました