マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-7745a8.html
<転載開始>


2026年5月18日
ラリー・C・ジョンソン
Strategic Culture Foundation

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 北京での茶番劇は終わり、ドナルド・トランプ・習近平会談は、いくつか見栄えの良い写真撮影の機会と実質的成果のないパフォーマンス外交をもたらしたに過ぎなかった。

 二日間にわたるトランプ大統領・習近平国家主席会談の最後に最終共同声明は発表されなかった。代わりに、両国政府声明に頼るしかない。両声明を分析すると、内容は大きく異なり、共通点と同じくらい相違点も多くの情報を提供している。両国が議論したと主張する内容を比較することで、サミットで実際に何が起きたのかが明らかになる。

 両者見解の相違は明白で戦略的に意図的なものだ。ホワイトハウスが強調した点のうち、中国外務省が完全に省略したか極めて曖昧な表現でしか触れなかった点を以下に正確に列挙する。

1. イラン戦争と核兵器 ― 中国は言及せず
 これは最も重要な差違だ。ホワイトハウス発表は明確に下記のように述べている。  
エネルギーの自由な流れを支えるため、ホルムズ海峡は開放されたままでなければならない点で両国は合意した。また習近平国家主席は、海峡の軍事化と通行料徴収の試みに対する中国の反対姿勢を明確にし、将来的に海峡への中国の依存度を下げるため、アメリカ産原油の購入を増やすことに関心を示した。イランが核兵器を保有することは決して許されないという点でも両国は合意した。PBS
 一方、中国側発表では「両国は中東紛争について協議した」とだけ述べられており、それ以上の詳細は一切示されなかった。海峡問題、通行料問題、イラン核開発計画と、これら問題に関する合意事項についても一切触れられなかった。

 この隔たりは極めて大きい。中国がイランの核兵器保有を絶対認めず、イランの通行料徴収制度に反対したとホワイトハウスは主張している。これを、中国が公式に認めたくない重大な譲歩であるかのようにホワイトハウスは仕立て上げている。だが情報筋によると、中国がイランに圧力をかけ、ホルムズ海峡開放に協力すべきだというトランプ大統領の要請を習近平国家主席は断固拒否したという。

2. フェンタニル ― 中国は除外

 「フェンタニル前駆物質のアメリカ流入への対処」について両国が協議したとホワイトハウス発表では明記されている。これは、フェンタニル製造に使用される化学前駆物質の流入を中国が削減するよう求めるアメリカ長年の要求だ。中国側発表ではフェンタニルには一切触れられておらず、これは中国がこの問題に関して既に十分な対応をとっており、二国間問題として捉えることを拒否する長年の立場と一致している。Komo News

3.農産物購入 ― 中国は省略

 両首脳が「中国によるアメリカ農産物の購入拡大」について話し合ったとホワイトハウスは発表した。中国側発表では、貿易は「相互に有益」であるという一般的表現にとどまり、農産物購入に関する具体的約束は示されなかった 。

4. アメリカ企業にとっての市場参入 ― まったく異なる視点

 この会談は「アメリカ企業の中国市場への参入拡大と、中国によるアメリカ産業への投資増加」を中心としたものだったとホワイトハウスは説明した。一方、中国側発表は全く異なるもので、市場参入を求めるアメリカ要求への対応としてではなく、独自条件で中国が「門戸を更に広げた」という形をとった。

5.企業代表団 ― 非対称的な扱い

 「アメリカ大手企業幹部たちが会合の一部に参加した」とホワイトハウスは述べ、実質的な実務的会合として位置づけた。一方、中国側発表では、トランプ大統領が「同行していた企業幹部一人ひとりに習近平国家主席に自己紹介するよう求めた」と述べ、実質的な実務協議というより儀礼的紹介として位置づけた 。Youtube

6.台湾 ― 鏡像問題

 最も顕著な非対称性は台湾に関する正反対の方向に現れている。ホワイトハウス声明は台湾について全く触れていない一方、中国は声明全体を台湾に関する習近平主席の警告に集中している。トランプ大統領は、彼と習近平主席が台湾について話し合ったかどうかという記者の質問への回答を拒否した。アメリカは「イラン問題で中国の協力を求めていない」とルビオ上院議員はNBCニュースに述べた。この発言はホワイトハウス声明が示唆した中国の協力姿勢を暗に否定するものだ。The National Desk Breitbart

 結論

 両国はトランプ大統領と習近平国家主席の会談内容を詳述する声明を発表したが、内容が一致する部分は限られている。声明の相違が最も顕著なのはイラン問題で、アメリカは中国が具体的約束をしたと主張しているが、中国はそれを認めていない。また台湾問題では、中国は明確な警告を発したが、アメリカは言及すらしていない 。NPR

 このパターンは外交上典型的なものだ。双方とも自国の国内政治的ニーズを満たし、交渉上の立場を有利にする声明を発表した。台湾問題に関して習近平主席が厳しい警告を発したことを中国は世界に示そうとした。一方、ワシントンは中国がイランの核兵器保有を絶対認めず、イランの通行料徴収制度に反対しているという姿勢を示してほしいと望んだ。どちらの譲歩が真実なのか、あるいは単なる主張に過ぎないのか、まさにその点が、声明の食い違いを非常に示唆的なものにしている。

 戦略的枠組み

 習近平国家主席は冒頭、壮大な哲学的枠組みを提示した。「100年に一度の変革が世界中で加速しており、国際情勢は流動的で激動している」。トランプ大統領に、三つの質問を直接投げかけた。中国とアメリカはトゥキディデスの罠を克服し、大国関係の新たなパラダイムを構築できるか? 世界的課題に共に取り組み、世界に更なる安定をもたらせるのか? 両国関係の明るい未来を共に築けるのか ? Wikipedia

 習近平国家主席は、両首脳が「戦略的安定に基づく建設的な米中関係構築という新たな構想に合意した」と発表し、その構想を次のように明確に定義した。「建設的な戦略的安定とは、協力を主軸とした積極的安定、適切な範囲内での競争を伴う健全な安定、管理可能な相違を伴う恒常的安定と、期待可能な平和を伴う永続的安定を意味する」。習主席はこの枠組みが「今後3年間、そしてそれ以降の米中関係に戦略的指針を与える」と述べ、「戦略的安定に基づく建設的な米中関係の構築は標語ではなく、同じ方向への行動を意味する」と強調した 。Wikipedia

 貿易と経済

 習近平国家主席は「米中経済貿易関係は相互利益で、ウィンウィン関係だ。意見の相違や摩擦が存在する場合は、対等な立場での協議こそ唯一正しい選択だ」と述べた。また前日の準備協議で、経済貿易チームが「概ねバランスの取れた前向きな成果」を上げたとし「中国は今後更に門戸を開放していく。アメリカ企業は中国の改革開放に深く関わっている」と述べた 。Wikipedia

 軍事・外交ルート

 習近平国家主席は、「政治・外交分野および軍事分野における意思疎通のチャネルをより有効活用する」とともに「経済貿易、保健、農業、観光、人的交流、法執行などの分野における交流と協力を拡大する」よう両国に呼びかけた。Wikipedia

 台湾 ― 報告書中、最も鋭い言葉

 習近平は明確にこう述べた。「台湾問題は米中関係において最も重要な問題だ。適切に処理されれば、二国間関係は全体的に安定する。そうでなければ、両国は衝突し、紛争に発展し、関係全体が大きな危機に瀕する。『台湾独立』と台湾海峡の平和は水と火のように相容れない。台湾海峡の平和と安定を守ることは、中国とアメリカの最大の共通点だ。台湾問題の処理において、アメリカは特に慎重にならなければいけない。」

 国際問題

 両首脳が「中東情勢、ウクライナ危機、朝鮮半島情勢など、主要国際問題および地域問題について意見交換を行った」と発表文には記されているが、中国語公式文書には、これらの話題に関する詳細な記述は一切ない 。Wikipedia

 APECとG20

 今年のAPEC経済首脳会議とG20サミットの成功裡の開催に向けて互いに協力することで両大統領は合意した 。Wikipedia

 王毅外相の最終評価 ― 5月15日

 「今回会談は両首脳が深い意見交換を行い、実質的成果を上げた重要な会談で、歴史的会談だった」と王毅外相は国営メディアに述べた。特に貿易・経済問題における進展を強調した。また、ドナルド・トランプ大統領の要請により、習近平国家主席が今秋アメリカを訪問することも中国外務省は確認した。Wikipedia

 イランに関して言えば、中国とロシアはパキスタンを隠れ蓑に、ペルシャ湾の新たな安全保障体制を構築しようと水面下で動いている。現在の取り組みは、サウジアラビアとカタールに対し、アメリカとの軍事関係を事実上断ち切り、ロシアと中国が保証する戦略的合意を締結するよう説得することだ。もしサウジアラビアとカタールが、アメリカによる新たな対イラン攻撃のために自国基地と領空の使用を引き続き禁止すれば、アメリカは計画中の攻撃を中止せざるを得なくなるかもしれない。

 レイ・マクガヴァンと私は、いつものようにナポリターノ判事と金曜日対談をした。

 トランプ中国訪問の失望をローレンス・ウィルカーソン大佐と私はニマと話した。



 対イラン戦争とトランプ大統領の中国における外交の失敗について、私は、Jimmy Doreと話し合った。 

元記事:sonar21.com

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/05/18/trump-failed-mission-to-china/

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 植草一秀の『知られざる真実』
日本経済新聞のでたらめ
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米露両大統領による相次ぐ北京訪問は、習近平席が無視できないリーダーであることを浮き彫りに。ロシアと中国の間には、ますます不均衡に。プーチン大統領はウクライナへの全面侵攻を命じて以来、最も弱い立場に置かれている。両国間にパイプライン建設計画。これまで妥結せず。

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