地球の記録 - アース・カタストロフ・レビューさんのサイトより
https://earthreview.net/silver-cheeked-toadfish-take-over-greek-beaches/
<転載開始>


philenews.com

 

その正体は

ギリシャのさまざまなリゾート地のビーチが「猛毒テトロドトキシンを持っており、噛まれると指が切断することもある」というような魚に侵略されているという報道がありました。

テトロドトキシンは、フグ毒として有名な猛毒ですが、

「どんな魚なんだ?」

と見てみますと、英語で silver-cheeked toadfish とあり、調べますと、日本名は「センニンフグ」というフグのことでした。

デイリーメールなどに載っていた写真は、以下のように、いかにも獰猛な感じの様相です。

ギリシャのビーチを侵略しているという魚

dailymail.com

日本の魚図鑑を見てみますと、センニンフグとは以下のような写真となっていました。こちらだとあまり獰猛な感じはしませんね。

センニンフグ (市場魚介類図鑑より)

zukan-bouz.com

図鑑を見ますと、「食用不可」と記されており、食べられるフグではないようです。

ギリシャなどのビーチでは、このフグへの対策として、防護柵などを張っているということですが、フグって人を襲うものなのですかねえ。ああ…そういえば、30年ほど前に、ロタ島の海で、こんなような魚に襲われて、手から出血したことがありました。このセンニンフグではないでしょうけれど。

ともかく、ギリシャのセンニンフグに関しての報道です。

観光客の悪夢:毒性のある「骨を砕く」魚が地中海のビーチに大量発生

Tourist Nightmare: Toxic "Bone-Cutting" Fish Invades Mediterranean Beaches
zerohedge.com 2026/07/09

デイリー・メール紙によると、地中海へ向かう観光客に対し、ギリシャやその他の沿岸国の人気ビーチリゾートに広がっている毒性のある外来種のフグに注意するよう呼びかけられている。

もともとインド洋原産のセンニンフグ (silver-cheeked toadfish)は、海水温の上昇に伴い生息域が拡大し、スエズ運河を経由して地中海に侵入したと考えられている。当局によると、この魚は現在、ロドス島を含むギリシャの一部地域でよく見られ、イタリアやスペインにまで分布を広げているという。

この種は複数の危険性をはらんでいる。

強力な神経毒であるテトロド​​トキシンを保有しており、その肉や臓器を摂取すると致命的となる可能性があり、また、強力な嘴状 (※ しじょう / 鳥のくちばしのように、先端が細く尖って前に突き出た形状のこと)の歯は深い傷を負わせる能力がある。

ギリシャ当局は最近、アテネ近郊で高齢女性が襲われて縫合手術を受けるなど、複数の遭遇事例が報告されたことを受け、海水浴客に対し、噛まれた場合は直ちに医師の診察を受けるよう警告した。

近年、センニンフグの大繁殖が見られる人気の高いリゾート地ロドス島

デイリー・メール紙によると、地元の漁師たちは、この魚が漁網を破り、漁獲物を台無しにするなど、経済的に大きな負担となっていると述べている。

ある漁師は、この魚は海洋生物にとって壊滅的な存在だと述べ、噛まれると簡単に指が切断される可能性があると警告した

これに対し、ギリシャは複数の海岸に浮遊式の防護柵の設置を開始した。エヴィア島沖にはすでに約2.5キロメートルの網が設置されており、さらに 7キロメートルの設置が計画されている。

これらの防護柵は当初クラゲの侵入を防ぐために導入されたものだが、現在では外来魚が海水浴客に近づかないようにするためにも利用されている。

当局は、増加する個体数を抑制しようと、財政的なインセンティブも提供している。キプロスは 2024年に報奨金制度を開始し、100トン以上の魚を駆除した。

一方、ギリシャは最近、漁師が持ち込んだこの魚 1キログラムあたり約 5.33ユーロ(約 1,000円)の報奨金制度を導入した。また、一部の地域では、EU が支援する駆除活動を支えるため、燃料補助金も支給されている。

しかし、誰もがこの駆除キャンペーンに賛成しているわけではない。一部の自然保護活動家は、この魚は駆除するのではなく管理すべきだと主張しており、海洋生物学者は、この種は脅かされたり触られたりした場合にのみ噛みつくのであり、攻撃の報告は誇張されている可能性があると警告している。


<転載終了>