マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2026/07/post-b45817.html
<転載開始>
2026年7月14日
Moon of Alabama

 トランプ大統領による対イラン戦争再開は、原油価格を、前回の紛争激化期に世界が経験したよりも遙かに高騰させる可能性が高い。

 世界の石油消費量は1日あたり約1億バレルだ。対イラン戦争以前は、そのうち約20%がペルシャ湾地域からホルムズ海峡を経由して世界市場に供給されていた。

 今年三月に発生した二度目の対イラン戦争中、海峡は封鎖された。これにより原油価格は急騰したが、多くの専門家が予想しアーカイブ)、恐れていたような壊滅的な経済的損害は発生しなかった。

 理由は三つあった。

1. 湾岸地域から来る石油の一部は、別のルートに迂回された。
 
  • サウジアラビアは、ペルシャ湾に面した東海岸からの原油生産量を紅海沿岸の西海岸へ送るため、国境を越えるパイプラインを利用した。数週間後、ヤンブー港の送油口は、日量約400万~500万バレルの最大処理能力に達した。
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  • アラブ首長国連邦は、ペルシャ湾内の油田から南部沿岸のフジャイラ港までパイプラインを敷設して、ホルムズ海峡を経由せずに石油を輸送した。
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  • イラクは一部の石油をトラック輸送でシリアとトルコに送った。
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  • アメリカ・イラン間で締結された停戦覚書に基づき、封鎖されていた石油を積んだタンカーが湾岸地域から脱出できた。
2. 追加の石油が市場に供給された。
  • アメリカと同盟国の一部は、原油価格沈静化を図るため、戦略石油備蓄を放出した。
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  • アメリカはイランとロシアの石油輸出に対する制裁を解除した。
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  • アメリカ内の石油生産量が増加した。
3.需要が減少した。
 
  • ここで最も重要な貢献は、中国における輸入量の予想外の減少だった。中国は自国の膨大な資源の活用に成功した。また化学工場の原料として石油代わりに石炭を使用した。
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  • ガソリン価格高騰は、各国で少なくともある程度の需要減少につながった。
 合計で約700万バレル/日の原油が新たな供給ルートを通じて湾岸地域から輸送された。備蓄からの放出と制裁解除により、約300万~500万バレル/日の追加供給がもたらされた。中国の輸入需要の減少は約500万バレル/日に相当する。

 上記全ての措置により、世界の供給量は約1億バレル/日から約9200万~9500万バレル/日に減少したにとどまった。特に中国の措置により、世界の需要はほぼ供給量と均衡する水準まで減少した。この概算で不足していた量は流通・輸送段階の備蓄から補われた。

 全ての対策が講じられた結果、需要と供給は再び均衡し、原油価格は1バレルあたり70ドル強という通常水準まで下落した。

 ドナルド・トランプ大統領が紛争を再燃させると決めた時、恐れていた石油問題は解決したと彼は考えていたのかもしれない。

 しかし、そうはならなかった。そして、現在の状況では、市場のバランスを維持することは遙かに困難になるだろう。

1. 湾岸地域からの石油輸出は事実上終了した。
 
  • 昨日、サウジアラビア航空機がイエメンの首都サナアの空港を攻撃した。これを受け、与党アンサル・アッラー連合は、紅海のバブ・エル・マンデブ海峡をサウジアラビアの船舶に対して閉鎖すると発表した。これにより、サウジアラビア国内のパイプラインとヤンブー港からの原油生産量は、スエズ運河を小型船で通過できるレベルまで減少する。これはおそらく日量100万バレル未満になるだろう。
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  • 昨日、イランはフジャイラ付近でUAEのタンカー2隻を攻撃した。これにより、UAEの代替輸送ルートも閉鎖された。
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  • ホルムズ海峡は再び閉鎖された。ペルシャ湾地域から石油が輸送されることはもうない。
2. 追加の石油供給源はもはや利用できない。
 
  • アメリカの戦略備蓄は現在、ほぼ最低レベルに達している。これ以上の引き出しは、備蓄に使用されている岩塩坑を損傷または破壊する恐れがある。
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  • イランとロシアの原油輸出に対する制裁措置が再導入された。
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  • ウクライナ軍によるロシア製油所や黒海沿岸の積み荷・輸送インフラ攻撃により、ロシアの石油製品輸出は減少した。ロシアは通常日量約80万バレルに上るディーゼル油輸出を完全停止した
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  • 輸送・流通段階における備蓄量は過去最低水準にある。
3.需要が増加している。
 
  • 記録的な輸入減少の後、中国は原油の購入を再開した
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  • 夏が到来した。アメリカとヨーロッパでは休暇旅行が増加し、季節的な需要が高まるだろう。これは特にジェット燃料の在庫に大きな打撃を与えると考えられる。ヨーロッパのジェット燃料の備蓄量は1か月分にも満たない状況だ。
 前回の紛争において世界が供給不足を乗り切ることを可能にした好ましい条件は、現在の紛争ではほぼ全て失われている。

 現金決済型の先物市場は今後も高度に操作され続けるだろうが、実際の製品価格は上昇するだろう。ガソリンスタンドの価格も近いうちに新たな高値を更新する可能性が高い。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2026/07/war-on-iran-oil-supplies-will-again-be-in-trouble-this-time-for-real.html

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クリストフ(ピューリッツアー受賞記者)著「北欧の幸福から学ぶべきこと。ガソリンスタンド店員、レジ係、建設作業員等通常低賃金の職時給20ドル以上。北欧デル。不平等の是正、機会の拡大、生活の質の向上を目指すもの、特に所得水準の低い層の底上げを図るもの

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