みのり先生の診察室さんのサイトより
https://ameblo.jp/drminori/entry-12972203059.html
<転載開始>

先日、オーソモレキュラー医学会で、クリニック千里の森 院長・野口由美先生の講演を聴講しました。

 

今回はスピーカーではなく参加者として出席キラキラ

 

いつもいつも声をかけて下さる栄養療法の大御所、姫野友美先生ドキドキ

 

オーソモレキュラー医学会で講演資料を持つ人々

 

新参者の私をかわいがって下さるので、とてもありがたく思っておりますキラキラ



今回の学会のテーマは「睡眠」。

 

診療所では治療の一番最初に大事にしているのが睡眠なので主人と娘と3人で最前列に座って受講してきました!

 

 

野口由美先生の演題のテーマは

「食事が変われば『睡眠』が変わる」

 

先生の講演の内容を私が取ったメモと先生のスライド資料とともにまとめてみました。

 

復習しないとすぐに忘れるので、ブログで記事にさせて頂いています。

 

インプットはアウトプットでもって終了するので、しばし私の復習にお付き合い下さいお願い

 

長文ですがお読み頂けると幸いです。

小児期の睡眠は、単に「よく眠れるかどうか」という問題にとどまらず、脳や身体の発達、情動の安定、集中力、学習、自己肯定感にまで関わる重要なテーマです。

近年、

「寝つきが悪い」
「夜中に目が覚める」
「朝起きられない」
「日中ぼーっとする」
「集中できない」
「イライラする」
「不安が強い」


といった相談が、子どもや若者にも増えているそうです。

これらは一見すると、性格の問題、やる気の問題、発達特性の問題、生活習慣の乱れのように見えます。

しかし野口先生は、その背景に

低血糖
タンパク質不足
鉄・亜鉛・マグネシウム不足
ビタミン・ミネラル不足


といった栄養学的な問題が隠れていることが少なくないと話されていました。
 

 

 

子どもの睡眠問題は20〜30%にみられる

 

講演では、乳幼児から思春期の子どもの約20〜30%が、何らかの睡眠問題を抱えているというデータが紹介されていました。

睡眠問題として見られやすいのは、

イライラ
多動
集中力低下
行動問題
学業成績の低下
朝起きられない
頭痛
腹痛
めまい
強い倦怠感


などです。

特に印象的だったのは、子どもの睡眠不足は大人のように「眠そう」に見えるとは限らない、という点です。

大人は睡眠不足になると、眠気や疲労感として出やすい。

一方、子どもでは、

落ち着きがない
怒りっぽい
衝動的になる
乱暴になる
注意が散漫になる


といった形で現れることがある。

そのため、ADHDのように見えたり、単に「しつけの問題」「本人の性格」と誤解されてしまうこともあるそうです。
 

 

 

日本の子どもは世界的に見ても睡眠時間が短い

 

講演では、日本の子どもの睡眠時間の短さも取り上げられていました。

日本の子どもは、他国と比べても睡眠時間が短い傾向があり、特に進級に伴って睡眠時間が削られやすくなります。

その背景には、


習い事
課外活動
スマホ
夜型の家庭生活
親の帰宅時間の遅さ
親の生活リズムの夜型化


などがあります。

特に乳幼児期は、子どもの睡眠習慣が親の生活習慣に大きく影響されます。

 

うちの家庭のことを考えても反省ですね汗

 

既に子どもは成人してますが小学校4年生までは塾にも行かせず早く就寝させていましたが、小学校5年以降は塾通いで午後9時半まで塾だったので就寝時間も午後11時を過ぎていました。

 

今から思えば不健康でしたね汗



母親の労働時間が長いほど、子どもの就寝時間が遅くなるというデータも紹介されていました。

つまり、子どもの睡眠問題は、子ども本人だけの問題ではありません。

家庭全体の生活リズム、社会の働き方、教育環境まで関わっている問題だと感じました。
 

 

 

睡眠不足は「発達リスク」になる

 

睡眠不足になると、脳の中でも特に前頭前野の働きが低下します。

前頭前野は、

感情をコントロールする
衝動を抑える
集中する
計画を立てる
我慢する
相手の気持ちを考える


といった働きに関わっています。

そのため、睡眠不足が続くと、

イライラしやすい
不機嫌
多動傾向
衝動性
乱暴な行動
注意散漫
学習効率の低下


につながりやすくなります。

また睡眠は成長ホルモンの分泌にも関わります。

成長ホルモンは、単に身長を伸ばすホルモンではなく、身体の修復、代謝、免疫、脳の発達にも関わる重要なホルモンです。

深く眠ることができなければ、子どもの発育や回復にも影響が出てきます。
 

 

 

低血糖と睡眠障害

 

野口先生の講演で非常に重要だと感じたのが、

低血糖と睡眠障害の関係

です。

血糖コントロールが悪いと、夜間に血糖が下がりすぎることがあります。

すると身体は血糖を上げるために、コルチゾールアドレナリンなどのホルモンを分泌します。

その結果、

眠りが浅い
途中で目が覚める
寝汗
歯ぎしり
悪夢
朝起きられない
朝から不機嫌
日中の集中力低下


といった症状につながることがあります。

低血糖症状は、単なる空腹感だけではありません。

講演では、

不安
振戦
巧緻運動障害
協調運動障害
精神運動機能の低下


なども低血糖に伴う症状として紹介されていました。

朝起きられない子ども、日中ぼーっとしている子ども、イライラしやすい子どもの背景に、血糖の乱れがあるかもしれない。

これは非常に大切な視点だと思いました。
 

 

 

朝食を抜く子どもは睡眠障害リスクが高い

 

講演では、朝食との関係も強調されていました。

習慣的に朝食を摂らない子どもは、睡眠障害を抱えるリスクが高くなる。

また、ジュースなどの甘い飲み物をよく飲む子どもも、睡眠の質が乱れやすい可能性があります。

朝食を抜くと血糖が不安定になりやすくなります。

さらに、甘い飲み物や糖質中心の食事は、一時的に血糖を上げたあと、反動で血糖が下がる「血糖の乱高下」を招くことがあります。

その結果、日中の集中力低下、眠気、イライラ、不安、夜間の睡眠障害につながることがあります。

やはり大切なのは、

タンパク質をしっかり摂ること
血糖を乱高下させないこと
鉄・亜鉛・マグネシウムなどの微量栄養素を満たすこと


です。
 

 

カフェインは子どもの睡眠にも影響する

 

カフェインの話も印象的でした。

カフェインは、眠気を感じさせるアデノシンの働きを妨げます。

つまり、身体は疲れているのに、脳が「まだ眠くない」と錯覚してしまう。

しかもカフェインの代謝には個人差があり、4〜12時間かかることもあります。

夕方以降にカフェインを摂ると、夜の寝つきや睡眠の深さに影響する可能性があります。

カフェインはコーヒーだけではありません。

緑茶
紅茶
ウーロン茶
エナジードリンク
コーラ
チョコレート


などにも含まれます。

子どもの不眠や寝つきの悪さを見るときには、何を飲んでいるか、何時に摂っているかを確認する必要があります。

 

 

ソーシャルジェットラグという問題

 

平日は睡眠不足。
週末に寝だめをする。


このような生活は、いわゆる

ソーシャルジェットラグ

につながります。

週末に朝遅くまで寝ることで、体内時計が後ろにずれ、月曜日の朝にさらに起きづらくなります。

一見「週末に睡眠不足を取り戻している」ように見えますが、実際には体内時計を乱してしまうことがあります。

子どもにとって大切なのは、平日も休日も極端に起床時刻をずらさないこと。

睡眠時間そのものだけでなく、

毎朝同じ時間に起きる
朝の光を浴びる
朝食を摂る


ことが、体内時計を整える基本になります。

 

 

子どもの睡眠対策

 

野口先生の講演から、家庭でできる対策を整理すると、まず大切なのは次の2つです。

朝、光を浴びること
朝食を摂ること


朝の光は体内時計をリセットします。

朝食は、体に「活動を始める時間だ」と知らせ、血糖の安定にも関わります。

さらに、

夜更かしを避ける
寝る前のスマホを控える
甘い飲み物を減らす
カフェインを控える
タンパク質を増やす
鉄・亜鉛・マグネシウム不足を見直す
週末の寝坊をしすぎない
親の生活リズムも見直す


ことが重要です。

 

 

睡眠と栄養は「両輪」

 

今回の講演で最も大切だと感じたのは、

睡眠だけを見ても改善しない
食事だけを見ても不十分
睡眠と栄養は両輪で見る必要がある


ということです。

子どもが朝起きられない
集中できない
イライラする
不安が強い
やる気がない
学校に行けない

こうした状態を、単に「怠けている」「気合いが足りない」「性格の問題」と片付けてしまうのは危険です。

その背景には、

低血糖
栄養不足
睡眠不足
体内時計の乱れ
家庭の生活リズム
スマホや塾など現代的な環境要因

が複雑に絡んでいる可能性があります。
 

 

 

まとめ

 

野口先生の講演は、子どもの睡眠問題を「睡眠」だけでなく、「食事」「血糖」「栄養」「家庭環境」「発達」という広い視点から捉える、とても実践的な内容でした。

食事が変わると、血糖が安定する
 

血糖が安定すると、夜の睡眠が変わる
 

睡眠が整うと、朝起きられるようになる
 

朝起きられると、活動量が増える
 

活動量が増えると、また夜眠りやすくなる

この良い循環をつくることが大切です。

 

子どもの不調は、心の問題だけではありません。

身体からのサインかもしれない。

そしてそのサインは、毎日の食事と生活習慣を見直すことで、改善できる可能性がある。

野口先生の講演を聴いて、改めて

「栄養を理解すると、自分で体調を改善できるようになる」

というオーソモレキュラー医学の大切さを感じましたキラキラ


<転載終了>