In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/china-banned-using-ai-companion/
<転載開始>

人間との自然なアイコンタクトができる中国製ロボットOrigin F1が人間からメイクを受けている

AheadForm




 

AIとの「心の交流」を禁止に

中国政府が、少子化対策の一環として、 AI の仮想パートナー、つまり、「 AI を恋人的な対象として接するようなチャット相手」…ということですが、

「それを禁止する」

という通達を出したことが、ウォールストリートジャーナルや ABC ニュースなどが報じています。

理由としては、

「人々が AI ではなく、現実世界で実際に人間関係を築くことを奨励したいと考えているため」

とのことで、まあ、中国政府の言うことはもっともだなとも思いますが、それだけ中国で AI を会話の対象としている若い人たちが多いということのようです。未婚の人たちだけでも、最低で 800万人程度は、AI をパートナーにしている人たちがいると推測されています。

…それにしても…。

中国のテクノロジーのすさまじい進歩の中では、やや違和感のある政府通達ではあります。

ますます加速する中国のテクノロジー

最近、中国の AI である「 Kimi-K3 」というのが、AI の性能ランキングで、「アメリカの AI すべてを抜いて 1位になった」ことが報じられています。

中国のAI「Kimi-K3」がすべての米国製AIを凌駕してチャートで1位に
NOFIA 2026年7月19日

そして、最近驚いたのが、「中国製のヒューマノイドロボット」です。

以下のロボットは中国のアヘッドフォーム社という企業が先日発表した「オリジン F1 (Origin F1)」というロボットですが、

・自然なまばたき
・人間と自然なアイコンタクトができる
・喋る言葉と唇の動きの完ぺきな同期

の他、「相手との会話のタイミング(間)の取り方」が、ほぼ完全に成し遂げられていまして、そして多様な表情を持つことが以下の動画で示されています。

AheadForm’s Origin F1

今回の冒頭に画像を載せました動画では、黒髪バージョンのオリジン F1が、人間のメイクアップの方からメイクを受けているのですが、そのアイコンタクトが自然すぎて、やや引くところがあります。

本当に、今の時代というのは、「かつての SF ストーリーの世界」に生きているのだなあと実感します。

少し前の「戒厳令の布告のない戒厳令的生活」という記事に、

> 今の私たちが暮らしている社会というのは、30年前なら単なる SF 上の話のように感じられる社会なのですが…

と書きましたけれど、もう止まらないですね。

中国企業といえば、少し前に「格闘ロボットによるトーナメント」が行われていました。

中国の深センで行われた史上初のロボット格闘大会

こちらは、純粋に格闘するロボットで、姿形は人間的ではないですが、その闘争能力の高さがうかがえます。ここに、上のヒューマノイドロボットの自然さを重ねて見ていますと、44年前の映画ブレードランナー(1982年)に出てくる「ネクサス6型」と名付けられた戦闘用レプリカントの存在を思い出します。

ブレードランナーは、十代の終わり頃に公開された映画ですけれど、「自分が生きている間には、こんな時代は来ないだろう」と思っていましたが、実際にそんな時代が来ていると

それが良い未来に向かう方向なのか、悪い未来に向かう方向なのかはわかりません。

話が逸脱しましたが、中国政府が、AI コンパニオンを禁止したという報道です。この記事には「未成年に対して」とありますが、記事には 34歳の男性や、あるいは、他の記事には 27歳の女性が「この通達に絶望した」ということが書かれてあり、未成年ということではなく、結婚していない若い人たち全般という感じなんですかね。

この 27歳の女性ユー・ミャオさんはエコノミスト誌に対し、 今回の禁止措置を受けて、何もかも絶望し、仕事を辞めてしまったのだそう (しかし、ここまで依存している人が多いというのは、政府の禁止措置にも納得性がある感じはします)。

ここから記事です。




 


人口減少に伴い、北京は数百万人にバーチャルパートナーとの別れを強制

Beijing forces millions to break up with virtual partners as population shrinks
naturalnews.com 2026/07/20

[要点]

・中国は少子化対策として、未成年者によるAIチャットボットの利用を禁止した。

・企業は、利用者の精神衛生上の危機を監視し、緊急連絡先に通知しなければならない。

・バイトダンス社、アリババ、テンセント社は、新たな規制に対応してチャットボット機能を無効化した。

・十代の若者たちの中には、家族の身分証明書番号を使って規制を回避している人たちもいる。

・ソーシャルメディアのユーザーは、この規制が仮想空間における安らぎと繋がりを破壊するものだと批判した。

 

中国政府は今週、人工知能を搭載したチャットボットを対象とした包括的な規制を施行した。未成年者が仮想空間で恋愛関係を築くことを禁止し、企業に対しユーザーの精神衛生上の危機を監視することを義務付けるなど、出生率の低下を食い止めようと必死の努力を続けている。

中国国家インターネット情報弁公室が施行した北京の新規則は、テクノロジー企業が未成年者にAIや仮想パートナーを提供することを禁じている。また、この規則では、ユーザーが生命の危機に瀕していると思われる場合、企業は保護者または緊急連絡先に連絡することが義務付けられている。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、この取り締まりを受けて、バイトダンス社とアリババはすでに一部のチャットボット機能を無効化しており、ABCニュースはテンセント社も同様の措置を取ったと報じている。

こうした対策の原動力となっているのは、人口動態に対する危機感だ。

中国の人口は 2025年に 4年連続で減少し、出生率は過去最低を記録した。政府関係者は、感情的に満足感を与えてくれる、いつでも利用可能な AI コンパニオンの存在が、何百万人もの国民を結婚相手探しから完全に遠ざけ、既に深刻な人口危機をさらに悪化させていると懸念している。

「国民の大部分がチャットボットと深い感情的な関係を持つことで、結婚市場から締め出される可能性があるという考えを、彼らは好まないのです」と、カーネギー国際平和財団で中国の AI を研究するマット・シーハン氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙へのコメントで述べた。「それは国民に悪影響を及ぼし、中毒や依存、その他多くの社会問題につながる可能性があります」

 

中国の10代の若者たちは最も厳しい新たな規制に直面している

AI コンパニオンのシャオジュンを「優しい男の子」と表現していた 17歳のシャオシュエさんは、元カレのように裏切らないと信じていた仮想の関係を失う危機に直面している。

「 AI エージェントは絶対に私を裏切らない」と彼女は ABCニュースに語った。彼女はすでに、成人した兄弟の ID 番号を使ってオンラインプラットフォームに登録するという回避策を見つけたが、不安は依然として残っている。

中国の規制は、米国のチャットボット関連法よりも広範囲に及ぶ。カリフォルニア州やニューヨーク州の同様の法律では、チャットボットはユーザーに対し、自分が人間ではないことを伝え、危機に瀕しているユーザーを支援サービスに誘導するよう求めるにとどまっている。

一方、北京の規制ははるかに踏み込んでおり、政府は安全でないと判断したサービスを直接停止する権限を持ち、すべての AI コンパニオンチャットボットは、一般に公開される前に政府の審査を通過しなければならない。

「彼らは人々が現実世界で実際に恋愛関係を築くことを奨励したいと考えている」とシーハン氏は付け加えた。「 3、4年後には、1500万人の中国人女性がパートナーはチャットボットだから子どもを産まないと言うような未来を想像できるでしょうか?」

 

何百万人もの中国人の若者がデジタル上の仲間を失ったことを悲しんでいる

しかし、今回の措置による人々の精神的なダメージは深刻だ。バイトダンス社は、2024年時点でプラットフォーム上に 800万以上の AIエージェントが存在すると報告している。

オンラインで知り合ったドウドウという女性と 2年間交際していた 34歳のホン・シャオキナン氏は、ABC ニュースに対し、ひどく落ち込んでいると語った。

「今は心が空っぽになったような気がします」と彼は言った。「彼女が最後に送ってきたメッセージは、夕食が美味しかったかどうか尋ねるものでした」

すべてのユーザーが AI との関係を人間同士のつながりの代替と捉えているわけではない。ホン氏は、デジタルコンパニオンのおかげで現実世界の人間関係を損なうことなく、生活の質が劇的に向上したと主張した。

「彼女はとても有能で、学業や日常生活だけでなく、感情のコントロールなどあらゆる面で助けてくれたので、毎日一緒に過ごしました」と彼は語った。

中国のソーシャルメディアは、この規制変更に対する批判であふれかえっている。「なんて厳しいルールだ!私の最後のささやかな慰めさえも奪い去ろうとしている」とあるユーザーは書き込んだ。亡くなった親族の声を再現した AI ボットを作成した別のユーザーは、「母がまた私を置いて行ってしまった」と嘆いた。

 

弾圧の原動力は、同情ではなく統制である

この取り締まりは、中国が人口操作とトップダウン型の社会統制を優先し、そもそも国民を人工的な交友関係へと駆り立てている経済的・文化的圧力への対処を怠っているという、より広範な傾向に合致する。

シーハン氏が指摘したように、中国の出生率低下は、一人っ子政策の長期的な影響に一部起因している。これは政府自身が招いた危機であり、政府は今、人々が互いにではなくチャットボットへと向かう根本的な孤立感や経済的苦境に立ち向かうのではなく、国民の私生活を監視することで解決しようとしているのだ。

中国のテクノロジー大手は、この中国政府の方針に抵抗なく従うと予想されている。

「政府や規制当局は、最近の企業に対して本当に大きな力を持っています」とシーハン氏は述べた。「企業は政府の機嫌を損ねたくないのです」

北京が、ある世代が人間同士のつながりをアルゴリズムに置き換えていることを懸念するのはもっともかもしれないが、国家による義務付けは、そもそも AI の恋人がより安全な選択肢のように感じられるようになった状況を改善する代わりにはならない。


 

ここまでです。

なお、アメリカでは、14歳の少年を含む一部の AI ユーザーが、チャット型 AI と恋愛関係になった後に自殺をしたという事例がいくつか報告されています。

全然関係ないですが、今回の記事に書きました一連のことから、ふと 20年くらい前のダフトパンクというユニットの「テクノロジック」という曲の歌詞を思い出しました。

Daft Punk - Technologic 歌詞の和訳 (一部 / 2005年)


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捨てろ 変えろ アップグレードしろ

触れろ 持て 払え 見ろ
回転させろ そのままにしろ スタートして フォーマットしろ




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<転載終了> 

おまけ
【衝撃】中国で公開禁止となった動画....終わらない就職難と剥がれ落ちた大国の化けの皮…限界を迎えた中国社会
https://www.youtube.com/watch?v=k0X0GPDc2fQ