yocchan_no_blog3さんのサイトより
https://yocchan-no-blog3.blog.jp/archives/14299114.html
<転載開始>

欧州の猛暑は毎年のようにやって来るようになってすでに久しい。今夏も例外ではない。地元ルーマニアに関して言えば、異常な渇水状態が観察されている。だが、素人感覚からすれば、あれだけ頻繁に夕立がやってきたにもかかわらず、この渇水はいささか腑に落ちない。

ここに「欧州の猛暑、渇水、山火事が原発を停止」と題された記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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副題:ハンガリーやルーマニア、フランスでは河川の水位が異常に下がって、原発が停止となった



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Photo-1Map: iStock

欧州で猛威を振るっている気候変動による熱波は、森林火災や渇水を引き起こした後、ついに欧州大陸の原子力エネルギー源に対しても影響を及ぼし始めている。 

ハンガリーとルーマニアの原子力発電所は、大陸で2番目に長い水路であるドナウ川の流域に位置しているが、川の水位が30年来の低水準に達したため、停止された。 

ハンガリーでは、首相のペーテル・マジャールが、ドナウ川の水位が過去最低を記録したため、国内唯一の原発が初めて完全に停止を余儀なくされると述べた。

パクシュ原子力発電所はソ連時代に建設された。冷却にはドナウ川の水を使っている。BBCの報告によると、水位が記録的な低水準に達しているため、吸水口が水位に届かなくなったそうだ。 

さらに、英国のニュース機関はマジャル首相の発言を引用。パクシュの停止と現在の熱波により、ハンガリーのエネルギー供給が83日から「危機的」な状況になる可能性があるとのことだ。この熱波で一週間にわたり気温が37℃前後となる見込みである。 

首相はハンガリーの人々に対し、17:00から22:00のピーク時間帯には電気自動車の充電やエアコンの使用、等、大きな電力を消費する活動を控えるよう呼びかけている。

ハンガリーの下流、ドナウ川沿いには黒海に流れ込むデルタを抱えるルーマニアがあるが、ここでも国内の電力の約20%を供給しているチェルナヴォダ原発の2基あるうちの1基を停止せざるを得なくなった。

その原子炉は今週初め(訳注:728日のこと)に停止された。もう1基も停止となった場合、ルーマニアはハンガリーのように原発からの電力供給がなくなってしまうとBBCの報道は伝えている。 

西側では: 

一方、欧州の西部では、フランスは国内南西部のガロンヌ川沿いにあるゴルフェッシュ第2号原子炉を停止しなければならなかった。ここも、先週、激しい山火事が発生していた。

フランス政府が所有するフランスの電力会社「Electricite de France SA」は、欧州全域で熱波が続く中、ゴルフェッシュ2号機を停止した。 

ブルームバーグ・ニュースによると、フランスの多くの原発は河川の水を冷却に使い、温まった水を川に戻す。環境規制により、河川の水温がすでに高い場合は排水が制限され、原子炉の出力を下げざるを得なくなっている。 

英国では、サフォーク州で山火事が発生し、「重大事態」が宣言されたとタイムズ紙が報じている。同紙によると、サイズウェルB原発は火災現場の南約3マイルの場所にある。タイムズ紙は、気象学者が旱ばつの際には焚き火やバーベキューを禁止する、等、より厳しい対応策を政府に求めていると報じている。「気候変動で夏がより暑く、乾燥しているため」である。

EU計画への挑戦?:

欧州連合は、「REPowerEU」と呼ばれる戦略計画でロシアからのエネルギー輸入への依存を終わらせることを目指している。この枠組みは、ロシアのガスや石油の段階的廃止、そしてロシアの原子力燃料資材の代替を狙っている。

この計画の下で、EUはロシア供給の濃縮ウランや原子炉燃料集合体(ソ連時代の設計のVVER炉で使用される)を、代替の西側および欧州の供給者に置き換えるつもりだ。また、Euratom供給機関を通じて、ロシア由来の原子力資材に関する新規供給契約や共同署名も段階的に廃止する予定である。

しかし、欧州は最も速く温暖化している大陸であり、気候変動が山火事や干ばつのような極端な気象災害を引き起こしていることを考えると、EUのロシア依存を終わらせる計画は大きな疑問に直面するかも知れない。

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これで全文の仮訳が終了した。

ハンガリーでの原発停止は電力供給量の半分を失うことを意味する。同様に、ルーマニアでは2号炉も操業を停止すると全電力供給量の半分を失うことになる。そうなったら、両国は極めて厳しい状況に追い込まれる。

ドナウ川の流量については、国立水文学・水資源管理研究所(INHGA)によると、来週、バジアシュ区間のドナウ川の流量は1秒あたり1,850立方メートルにまで下がる見込みで、これは7月の長期年間平均(1秒あたり4,700立方メートル)を大きく下回るレベルだ。3基の冷却ポンプを保護するために、原子炉1号機を停止することが決定された。「この措置は予防的な性質を持ち、3つの冷却ポンプに関連する機器を保護するために必要である。ポンプに故障が起こった場合、数か月、場合によっては1年もかかる複雑な修理が必要になる」とエネルギー省は述べている。(出典:The Danube becomes shallower as it flows through Romania: https://logos-pres.md/en/news/the-danube-becomes-shallower-as-it-flows-through-romania/, Jul/11/2026

原発の操業停止に関して、どのような対策が講じられるのか、庶民の生活はどこまで守り抜けることがえきるのか、等が今後の最大の関心事となる。

本日(83日)の天気予報によると、ブカレストでは向こう2週間は雨の気配がまったくなく、晴天や一時曇りの日々が続き、この間の最高気温は36Cの見込みである。


参照:

注1:Europe’s heatwave, drought and wildfires are now affecting its nuclear power plants: By Down To Earth Staff, Jul/31/2026


<転載終了>