地球の記録 - アース・カタストロフ・レビューさんのサイトより
https://earthreview.net/cosmic-rays-and-cancer-among-cabin-crew/
<転載開始>


spaceweather.com




 

宇宙線の作用

アメリカの研究で、

「放射能関連のガンの死亡者数が最も多かったのは客室乗務員とパイロット」

だということが示されていました。

これは、ハーバード大学などの研究ですが、アメリカの 503種の職業にわたる約 1,300万人の死亡者に関するデータがから得られたもので、大規模な調査です。

ここでの「放射線関連ガン」は、乳ガン、中枢神経系ガン、多発性骨髄腫、白血病、リンパ腫、甲状腺ガン、前立腺ガン、悪性黒色腫などで、パイロットと客室乗務員は、乳ガン、中枢神経系ガン、前立腺ガン、悪性黒色腫による死亡率が統計的に有意に高いことを発見したとのこと。

その原因は、「日常的に宇宙線に曝露しているため」です。

客室乗務員やパイロットは、国内の長距離飛行1回でも、歯科用レントゲン5回分に相当する放射線を浴びる可能性があり、被曝量は、一般粋な飛行機の利用者の 10倍に相当するのだそう。

グラフでは以下のようになります。

職種の順位(米国の503職種)


spaceweather.com

宇宙線にはさまざまな作用があり、地球の気象や生物に重要なものであり、決して悪い作用だけではないですが、放射能として考えれば、こういう作用もあるのでしょうね。

なお、太陽活動極大期から沈静化に向かっている現在、地球に到達する宇宙線の量は、また増え始めています。宇宙線は太陽活動が活発な時(黒点数が多い時期)には、磁場や太陽嵐などの影響で地球に到達する量が減り、太陽活動が静かになると増えます。

1990年頃からの宇宙線量の推移

cosmicrays.oulu.fi

このように宇宙線量は 2026年から増加に転じました。

今後、太陽活動がさらに静かな時期を迎えると、地球に到達する宇宙線量もさらに増加していくのだと思われます。

ハーバード大学のニュースリリースです。

>> 宇宙線関連の書籍


パイロットや客室乗務員は、他の職業に比べて放射線関連のがんによる死亡リスクが高い

Pilots, Flight Attendants Have Greater Risk of Radiation-Related Cancer Death Than Other Professions
harvard.edu 2026/08/17

新たな研究によると、米国に存在する 500以上の職業の中で、客室乗務員とパイロットは放射線関連のガン死亡率が高く、客室乗務員が最も高く、パイロットが 2番目に高いことが明らかになった。

ハーバード大学医学部ブラバトニク研究所のジョセフ・P・ニューハウス医療政策教授であり、今回の研究結果の筆頭著者であるアヌパム・ジェナ氏と研究チームは、米国の航空機乗務員の被ばくレベルに見合った職業上の放射線防護策を検討すべきであることを裏付ける結果だと述べた。

航空乗務員は、米国におけるあらゆる職業の中で最も年間実効線量の電離放射線を浴びていることが知られており、これは主に高高度での宇宙放射線への被曝によるものだ。

また、航空乗務員は一般人口よりも特定のガンと診断される可能性が高い。しかし、これがガンによる死亡率の上昇につながるかどうかについては、研究が限られている。

8月17日に JAMA 誌に掲載されたこの新しい研究は、これまで利用可能だったものよりも大規模なデータセットと高い統計的検出力を用いて、この問題を調査した。

筆頭著者であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院のヴィシャル・パテル氏が主導したこの研究では、個々の職業やガンのコホートではなく、単一の人口ベースのデータソースである全米生命統計システムが使用された。

パテル氏らは、2020年から 2024年までの米国のすべての死亡証明書を調査した。記録からは、14,000人のパイロットと 7,000人の客室乗務員を含む、503の職業にわたる約 1,300万人の死亡者に関するデータが得られた。

研究チームは、職業以外にも死亡率に影響を与える可能性のあるいくつかの要因を考慮に入れた、いわゆる共通調整アプローチを採用した。これらの要因には、死亡時の年齢、性別、人種、民族、学歴、婚姻状況などが含まれる。

研究者たちは、職業別に放射線関連ガンおよび非放射線関連がんを分析した。また、航空機の乗務員と地上勤務の航空関連職員を比較した。

本研究で分析対象とした放射線関連ガンには、乳ガン、中枢神経系ガン、多発性骨髄腫、白血病(慢性リンパ性白血病を除く)、リンパ腫、甲状腺ガン、前立腺ガン、悪性黒色腫、非黒色腫皮膚ガンが含まれる。(喫煙による潜在的な交絡因子を減らすため、肺がんは除外した)

研究チームは、パイロットと客室乗務員は、乳ガン、中枢神経系ガン、前立腺ガン、悪性黒色腫による死亡率が統計的に有意に高いことを発見した。パイロットは白血病による死亡率も高かった。

分析によると、客室乗務員の死亡例の約 6.9%、パイロットの死亡例の約 6.7%が放射線関連のガンによるものだった。

これらの割合は、宇宙線以外の放射線に日常的に被曝しているにもかかわらず、ランキングで12位にとどまった原子力技術者を含む他のどの職業よりも高かったと著者は述べている。航空機整備士や組立工は、他の職業と比べて高い割合ではなかった。

航空乗務員における放射線被ばく以外の原因によるガン死亡率は、米国一般人口における死亡率とほぼ同じであった。

CDC(米国疾病対策センター)によると、航空機の乗務員は年間推定 3~ 6ミリシーベルトの宇宙放射線を浴びる(飛行経路によって異なる)。これは、年間 10回の長距離往復飛行を行う平均的な航空旅行者が年間受ける推定 0.4ミリシーベルトを桁違いに上回る量だ。

連邦航空局は、パイロットと客室乗務員を職業上電離放射線に被ばくする者として正式に認めているが、他国の放射線被ばく労働者や航空乗務員とは異なり、米国の航空乗務員は連邦の線量制限やモニタリング要件の対象とはなっていない。


<転載終了>