マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-e2e9ee.html
<転載開始>


ペペ・エスコバル
2026年9月11日
Strategic Culture Foundation

 望めば、バブ・エル・マンデブに、おそらく多層構造の料金所を設置する贅沢をアンサールッラーは享受できるようになった。

❗️Telegram , Twitter , と VK でご参加願いたい。

お問い合わせ: info@strategic-culture.su

 9.11同時多発テロから25年もの歳月を経て、歴史の天使は再び強烈な一撃を放った。5年前、アフガニスタンで、帝国主義の驚くべき屈辱が僅か数日で実現された。そして今、エプスタイン・シンジケートの属国サウジアラビアが、イエメンで、これまた僅か数日で驚くべき屈辱を味わっている。

 今や帝国は疫病のように次々屈辱を味わっている。しかも西アジアとノヴォロシアの黒土地帯での差し迫った途方もない二重の戦略的敗北について我々はまだ何も語っていない。「分割して支配する」時代、古代ローマ帝国では、これより遙かに些細なことで皇帝の首が刎ねられたものだ。

 イエメンでのサウジアラビア傭兵集団崩壊は余りに急速なため、エプスタイン・シンジケート傘下の主要メディアさえそれを認めざるを得ない状況に追い込まれている。アンサール・アッラーの「ローリング・サンダー」は都市や島々を制圧し、数千人の凶悪犯を捕らえ、全ての囚人を解放し、恩赦を与え、数えきれないほどの米軍戦車や兵器を掌握し(アフガニスタン再演)、イエメンのあらゆる部族から解放者として歓迎されている。
 そしてもちろん、アンサール・アッラーは、今後公式に、戦略的に超重要なバブ・アル・マンデブ、すなわち「涙の門」を完全掌握した(強調は筆者による)。

 象徴的画像として、最高指導者アブドゥルマリク・アル・フーシのいとこ、モハメド・アル・フーシが、解放されたアル・ジャラヒで、UAEが支配する傭兵集団が放棄した無数の装甲車の1台を運転している姿が目撃された。

 現代戦における最大規模の集団捕獲作戦と評されるアンサール・アッラーのローリング・サンダー作戦の背後にある諜報情報は、イラン革命防衛隊(IRGC)と綿密に連携して作られた。イランによるヨルダン基地に対する壊滅的攻撃後、サウジアラビアによるイエメン攻撃阻止を支援するアメリカ能力が著しく低下しているのを抵抗枢軸は十分認識していた。

 そして、それはまさに猛攻撃で、イエメン西海岸全域にわたって行われた。ヘイズからアル・ホカ、アル・モカ、アル・ワジイヤを経由し、ハレドとジャバル・アル・ナールの軍事キャンプ、更に紅海の島々も含まれていた。

 西海岸全域、すなわち「アル・ホカ地域、ハイス地域、アル・マフカ地域からダバブとミユンに至る地域と紅海のイエメン諸島」の「戦略的重要性」をアンサール・アッラー政治局員ヒザム・アル・アサドはアル・マヤディーンのインタビュー(英語訳はこちら)で改めて強調した。

 また、サウジアラビアが「これら地域で、IS化を通じて、あるいは多くの地域的、宗派的、宗教的な特殊主義を悪化させることを通じて、社会的分断を生み出そうとしている」とヒザム・アル・アサドは詳細に述べた。

 文脈は重要だ。2015年、アンサール・アッラー/フーシ派を首都サナアから追放すべく、リヤドはアラブ式「有志連合」を結成した。

 イエメンの港湾を封鎖し、無差別爆撃を行ったにもかかわらず、大失敗に終わった(サナアからサアダまで再建されたものを含む複数標的を私は見せられた)。2022年から、覚書を通じて非公式停戦状態が続いていた。7月にサウジアラビアがこれを破り、サナア空港の滑走路を攻撃した。
 
アンサール・アッラーは、いかにして西海岸を制覇したのか

 「これら地域で占領軍は内部から崩壊すると我々は予想していた(…)住民が立ち上がり、占領軍を追放すると我々は予想していた(…)実際、敵の撤退は迅速かつ無秩序だった(…)敵にはイエメンで大義はなく、特に金のためにサウジアラビアの思惑を実行する現地戦士はなおさらだ」とヒザム・アル・アサドは述べた。

 欧米諸国によるイエメン「攻撃」の描写は、またしても哀れみにも値しない。「もし敵のサウジアラビアがこの軌道を乱し、この構図を崩そうとしなければ(…)『封鎖には封鎖』『エスカレーションにはエスカレーション』という等式を課す作戦の枠組みの中で、我々には明確な方向性がある。我々の進むべき道は明らかだ。イエメン国民の正当な権利を取り戻し、敵サウジアラビアにより我が国に課せられた封鎖を打ち破ることだ。」とヒザム・アル・アサドは述べた。

 以前、極超音速ミサイル(100%国産)を含むイエメンの高度な軍事力により、アメリカ海軍は事実上紅海から駆逐された。この教訓をリヤドは理解していないようだ。

 タイフのキング・ファハド基地とハミス・ムシャイトのキング・ハリド基地から離陸したF-15とタイフーン戦闘機で、サウジアラビア軍が「タイズ、ホデイダ、マリブ、アル・ジャウフの各県全域」で数十回空爆を実施したことをイエメン軍は確認した。

 私が昨年イエメンで会う機会に恵まれた冷静沈着なイエメン軍報道官ヤヒヤ・サリ准将が、イエメン製地対空ミサイルにより、イエメンを攻撃するため特別設計された基地の一つタイズ基地をサウジアラビア軍と傭兵が放棄せざるを得なくなったのを確認した。

 タイズはイエメン最大の都市の一つで極めて重要な拠点だ。アンサール・アッラーは今や極めて重要な戦略資産であるこの都市を完全に支配下に置いている。

 戦略資産という点で、バブ・エル・マンデブ海峡の真ん中に位置するマユン島(別名ペリム島)に匹敵する場所はほとんどない。そこにはUAEがイスラエルの協力を得て建設した軍用飛行場と軍事基地があり、ハイテク兵器が満載だ。そして今、それら全てがアンサール・アッラーの所有物になっているのだ。

 アンサール・アッラーが西海岸のほぼ全域を支配下に置いた今、征服すべき残りの地域は、石油・ガス田のあるマリブと、サナアに対する攻撃のために組織された傭兵部隊の大部分が集結しているアデン港だ。
 
「どちらを選んでも負ける」サウジアラビアの苦境

 アンサール・アッラーの「ローリング・サンダー」は、西アジアと、それ以外の地域の情勢を驚くほど複雑化させている。石油価格は制御不能状態だ。「帝国主義者に心臓発作を起こさせる」アメリカの不安定な海上封鎖を粉砕する新兵器の発射をイスラム革命防衛隊は予告している。

 大々的に喧伝されているメッカ防衛同盟は最初の深刻な産みの苦しみに直面している。イエメン国内で、トルコのドローンが数週間前から次々撃墜されており、トルコは既にサウジアラビアの対イエメン戦争に深く関わっている。この防衛協定が発効する可能性があるとパキスタンは控えめに警告したが、その後撤回し、既存状況(2015年に始まったサウジアラビアの戦争など)には適用されないと述べた。

 戦略的涙を流すべく、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、バブ・エル・マンデブ(涙の門)巡礼を企画すべきだ。エメン軍監視下で、サウジアラビアの物は、カモメでさえ、バブ・エル・マンデブ海峡を渡れまい。

 これをビッグバンと組み合わせよう。ホルムズ海峡封鎖後、サウジアラビア石油輸出に残された最後の経路、アブカイクからヤンブーへのパイプラインに対する協調的複数攻撃とセンチネル3衛星画像に捉えられた砂漠の空に立ち昇る100キロの巨大黒煙の柱が思い浮かぶ。

 結果的に、ヨーロッパからアジアに至るまで、窒素肥料工場の生産費用は全く制御不能になると予想される。小麦、米、トウモロコシの収穫量はディーゼル価格の高騰と連動して大幅に減少することが確実視されている。灌漑と収穫は富裕層だけの特権になる。

 今やアンサールアッラーは、望むなら、バブ・エル・マンデブ海峡に、おそらく多層構造の料金所を設置する余裕がある。だがリヤドにとって例外はない。砂漠の愚かなベドウィン連中は厳しい要求リストを受け取るしかない。

 サウジアラビアの将来は絶望的だ。陸上の石油インフラは崩壊し、海上輸出経路は封鎖され、最悪の事態に陥りつつある。最終結論はまだ出ていない。だが、まるでサウジアラビアが、砂漠の荒野へと変貌させられ陥落するよう仕組まれ、いつもの札付き連中が利益を得るかのように、不吉に歩き語りかけている。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/09/11/yemen-rocks-the-gate-of-tears/

----------

 9/14は新聞休刊日。

 ≪櫻井ジャーナル≫
欧米の支配層は敗北の責任をゼレンスキーとネタニヤフに負わせようとしている

<転載終了>