https://earthreview.net/rabies-exposure-is-increasing-in-the-us/
<転載開始>
狂犬病の曝露に対する治療
昨年あたりから「狂犬病の症例が増加している」という報道を見ることが多くなりました。
中国では、2025年の狂犬病の症例が 2020年以来最大になったと報告されています。
そんな中、アメリカでも狂犬病の症例が増えているとCDC が警告したことが報じられています。
そのことを伝えていた米国エポックタイムズ紙の記事をご紹介しますが、ただ、別の報告では、「狂犬病感染が確認された動物の数が減少しているにもかかわらず、狂犬病治療の承認件数が増加」しているという指摘もあります。
その記事は、ニューヨーク州のひとつの郡に限定した話ですが、
> エリー郡では 7月に 150人(108%増)が狂犬病治療を承認したが、検査で陽性反応を示した動物の数は 5頭から 4頭(20%減)に減少しており、医療上の正当性や利益相反に関する懸念が高まっている。
とありました。
それはともかくとしても、アメリカの医療費は本当にすごいですね。
今回のエポックタイムズの記事にも、
> 免疫グロブリンの投与コースは最大 1万4000ドル(約 210万円)かかる場合がある。
とありますが、米NPR紙の別の報道では、「免疫グロブリン注射1回で 4万8000ドル(約740万円)請求された」という事例が出ています。
もちろん、一部は保険でカバーできるとはいえ、それでも、日本円で 60万円以上を支払ったのだそう。アメリカでは、狂犬病の恐ろしさより、医療の恐ろしさのほうが高そうですね。
ここから報道です。
(広告) 神山恒夫「狂犬病再侵入: 日本国内における感染と発症のシミュレーション」
CDCが狂犬病への曝露が増加していると警告
Exposure to Rabies on the Rise, CDC Warns
Epoch Times 2026/09/11
当局者によると、米国内の複数の地域で感染リスクの増加が報告されている。

アメリカ疾病対策センター(CDC)は 9月10日の警告で、米国で狂犬病への感染事例が増加していると述べた。
狂犬病は、感染した動物の咬傷、引っ掻き傷、体液を介して人間に感染するウイルス性疾患だ。
症状が現れる前に治療しなければ、ほぼ 100%の確率で死に至る。症状が現れるまでには数週間かかることがある。
2026年 7月と 8月、CDC が受けた狂犬病関連の問い合わせ件数は、2025年の同時期と比べて 17%増加した。
また、9月2日時点の薬局データによると、入手可能な 2種類の狂犬病ワクチンと2種類の狂犬病治療薬の使用量は、前年比でそれぞれ 33%と 76%急増している。これらの治療薬とは、ヒト狂犬病免疫グロブリンとワクチン接種である。
CDCは、狂犬病に関する重要な事実と対処法を一般市民や医療従事者に伝える警告の中で、「注目度の高い狂犬病の発生や集団感染事例が複数発生しており、少なくとも 8つの保健当局が狂犬病治療薬の使用増加、治療薬投与時のミス、またはその両方を報告している」と述べている。
狂犬病は通常、コウモリ、キツネ、アライグマ、スカンクから感染する(※ アメリカの場合)。最近の事例としては、メリーランド州の州立公園で、狂犬病の検査で陽性反応が出たビーバーが人々を襲ったケースがある。
また、ノースカロライナ州の移動式ふれあい動物園では、8月に子ヤギが狂犬病の検査で陽性反応を示し、当局は数週間にわたってイベントに参加した人々に感染の可能性について警告を発した。症状には、発熱、不安、幻覚などがある。
(※) これについては「アメリカで、子ども向けイベントの「ふれあい動物園」の複数のヤギが狂犬病検査で陽性反応」という記事で報道をご紹介しています。
CDCによると、医療従事者は曝露後予防措置に関する推奨事項を認識しておく必要がある。まず、咬傷を水または希釈したヨウ素溶液で優しく洗浄し、直ちに処置することから始まる。その後、医療従事者は免疫グロブリンを投与し、狂犬病ワクチンを 4回の受診に分けて 4回接種することが推奨されている。
よくある間違いとしては、狂犬病ワクチンを体の間違った部位に投与すること、免疫グロブリンとワクチンを同じ注射器で投与すること、免疫グロブリンが必要な人に投与し忘れることなどが挙げられる。
CDC によると、過去に狂犬病ワクチンを接種した人、および曝露前ワクチン接種を受けた人は、免疫グロブリンの投与を受けるべきではない。
現在、ワクチンや免疫グロブリンの供給不足はないものの、追加費用や副作用の可能性を避けるためにも、推奨事項に従うことが重要だと CDC は述べている。免疫グロブリンの投与コースは最大 1万4000ドル(約 210万円)かかる場合がある。
CDC は、一般市民は野生動物から距離を置き、負傷、病気、または死亡しているように見える動物には決して近づかないように警告した。ペットには狂犬病ワクチンを定期的に接種し、野生動物から遠ざけるべきだとしている。

ヒトの狂犬病症例との関連が頻繁に指摘されているコウモリの一種、ヒガシコウモリ。
人やペットが野生動物と接触した場合、特に噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、すぐに傷口を石鹸と水で洗い、狂犬病感染のリスクについて医療専門家に相談すること。安全にできる場合は、動物を捕獲してから、動物管理局または地元の保健所に連絡してほしい。
<転載終了>
