http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1977.html
<転載開始>
クーデターが発生したウクライナの対応で、日本とアメリカの間にはかなりの温度差があるようです。先日にオバマ大統領と安倍首相が電話会談を行いましたが、アメリカ側は「ロシアへの制裁に関して明確な支援や協力をしてほしい」と要請したのに対して、日本側は「ウクライナ情勢の改善のためのオバマ大統領の努力を支持する」と述べるにとどめました。
制裁への協力も基本的には資産凍結などはしない方針で、意外にも安倍政権はアメリカの要請に強く「NO」を突き付けています。元々、安倍政権は北方領土問題の解決とロシアの天然ガスを手に入れようとしていたわけで、それらの政策を実行しようとするのならば、アメリカの政策に従うことは不可能です。
しかも、安倍首相は各国の首脳の中では一番プーチン大統領と合った回数も多く、そのような観点からもロシアに攻撃的な政策を行うことが出来ません。ただ、安倍政権はアメリカの国債を数兆円規模で購入したりしているわけで、ここまでハッキリとアメリカに協力しない方針を伝えたのは意外です。というか、安倍政権の今までしていたことの中では、一番驚きました。
もしかすると、安倍政権も1年ほど政権を担当して、世界のパワーバランスが変化している事を感じたのかもしれませんね。アメリカは大量の債務問題を片付けるために、軍備の縮小などを行っています。その結果、アメリカのパワーは前よりも小さくなり、相対的にロシアのような国々が強くなりました。
日本も流石にアメリカが弱ってきていることを実感したのでしょう。出来たらこの調子で、日米原子力協定や日米地位協定も破棄して欲しいところですが、安倍政権にそこまでするほどの度胸があるかは怪しいです(苦笑)。
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