http://www.seibutsushi.net/blog/2015/07/3507.html
<転載開始>
2,500年前に「二度なし」現象(一度感染症に罹患した人は次に同じ感染症にはならないという事象)の記録があるように、人類が経験的に免疫の存在を知ってから随分時間が経過しているが、実は、免疫について詳しく分かり初めてのは20世紀になってからだっだ。それ以後、20世紀の終わりから21世紀にかけて、免疫学の世界では、いくつかのブレークスルーがあり、最近でも、従来の免疫のイメージを覆す新発見が相次いでいる。
しかし、それでも未解明な領域がまだ多く残されているのが現状だ。その中でも「未解明の迷宮」とも呼ばれる、次の3つの免疫機能について考えてみたい。
- 免疫記憶
- 経口免疫寛容
- 腸内細菌と免疫の関係
今回は、獲得免疫特有の機能である『免疫記憶』を取り上げる。
ウイルス、細菌などの招かれざる訪問者を排除する分子の番犬「抗体」
(写真はコチラからおかりしました)
ワクチンの有効性の原理でもある「 抗原投与による免疫記憶によって抗原排除に有利な抗体を作るという現象」の根幹をなす『免疫記憶』だが、実は、分かっていないことだらけ、というのが現状のようだ。
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